ミラノ・コルティナ五輪スピードスケート男子1000メートル(11日=日本時間12日、ミラノ・スピードスケート競技場)で、ハプニングに見舞われたユップ・ベンネマルス(オランダ)が複雑な胸中を明かした。
金メダル候補だったユップ・ベンネマルス(オランダ)は、ラスト1周のバックストレートで同走の廉子文(中国)と入れ替わる際に足をぶつけられた。順調な滑りを見せていたが、接触によってリズムを崩して5位。その後再レースを行ったが、メダルには届かなかった。「メダルの可能性は)100%あった。何が起きたか信じられなかった」と悔しさをにじませた。
再レースはハプニングから30分足らずで実施された。「本当にひどい話だ。そんなの不可能だよ。誰もがそれが不可能だって分かっている。でも唯一のチャンスは、とにかく自分でやってみることだった。2日もたてばみんな忘れてしまうだろうけど、僕の手元にはメダルがない」と肩を落とした。
廉子文からはレース後に謝罪を受けたという。それでも「そんなの何の解決にもならない。少なくとも銅メダルは僕のものだったはずなんだ。勝つ時はみんな一緒だけど、負ける時は一人だ。みんなすぐに忘れてしまうだろうけど、5位なんて本当に悔しい。あんなのただ真っすぐ滑ればよかっただけ。1000メートルを滑る選手なら誰でも、最後のカーブで負けていないことくらい分かるはずだ」と怒りを口にした。
最後には「感情がマヒしてしまって、泣きたいのに涙も出ない。信じられない」と吐露。届きそうだったメダルは、まさかの形で阻まれてしまった。












