新日本プロレス11日大阪大会で、NEVER無差別級王者のウルフアロン(29)が成田蓮(28)にキャリア初のフォール負けを喫しベルトを失った。極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の反則攻撃の前にわずか128秒で敗れる後味の悪い結末。初めて挫折を味わったウルフに対し、棚橋弘至社長の見解は――。 

 入場中にH.O.TのDOUKI、SHO、高橋裕二郎に襲撃を受けたウルフは、その後も介入によって数的不利の戦いを強いられる。最後はディック東郷のワイヤーチョーク攻撃から成田の地獄の断頭台を浴び、試合時間わずか2分8秒で敗北となった。

入場中に襲撃されたウルフアロン(中)
入場中に襲撃されたウルフアロン(中)

 決着後のリング上でも成田に改造プッシュアップバーで殴打され、完全KO状態に…。会場からは大ブーイングが巻き起こり、ダメージの深いウルフは無言で会場を後にした。

 頂点を極めた柔道では考えられない不条理な敗戦は、反則が5秒以内ならOKかつレフェリーが見ていなければすべて流されてしまうプロレスの〝洗礼〟と言えるのかもしれない。会場で試合を見ていた棚橋社長は「不完全燃焼でしたね。柔道の技術に成田が技術でどう戦うかなんてところもちょっと期待していたので、残念な結果でした」と神妙な面持ちで振り返る。一方で「いろんなものがあるから…酸いも甘いも。もっと力をつけて、そういったものも全部凌駕できるような選手になればいいだけだし。今日の敗戦は、決してマイナスなことだけではないと思いますよ」と、この試合がウルフの成長の糧となることを期待。かねて社長としてH.O.Tの反則・介入に苦言を呈している側面もあるだけに、不完全燃焼の試合が今後増えないような対策も考えていくという。

 次期シリーズ「ファンタスティカマニア」(18日、代々木で開幕)には不出場となるウルフの再起の舞台は「NEW JAPAN CUP」(3月4日、後楽園で開幕)になりそうだ。優勝者には団体最高峰のIWGPヘビー級王座(現王者は辻陽太)への挑戦権が与えられることが通例となっているトーナメントだが、棚橋社長は「もう王者になった実績もあるし、十分(出場する)資格はあるんじゃないかなと。本人の気持ちも聞きたいですけど」と太鼓判。スーパールーキーの捲土重来となるか、注目だ。