ドジャースが今オフも大型補強を敢行し、3年連続となるワールドシリーズ優勝へ万全の態勢を整えた。

 FA市場の目玉だったタッカーを獲得して外野陣の層は厚みを増し、ディアスの加入で課題だったブルペン陣も強化した。だが、米メディア「クラッチポインツ」は5日(日本時間6日)、「ドジャースがスプリングトレーニング開始前に必ず行うべき最後の契約」としてキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(34)を猛プッシュした。

 大舞台に強く、お祭り男でもあるキケは昨年のワールドシリーズでも連覇に貢献。ただ、オフに左ヒジを手術。FAのまま新年を迎え、1月も終わり、間もなく春季キャンプも始まろうとしているが、何ら進展が見られないのが現状だ。

昨年のVパレードでは、上半身裸で大はしゃぎだったエンリケ・ヘルナンデス(ロイター)
昨年のVパレードでは、上半身裸で大はしゃぎだったエンリケ・ヘルナンデス(ロイター)

 同メディアは「フリーマンに代わる一塁を必要とした時、ロバーツ監督が頼った選手はヘルナンデスだった。三塁や左翼、クリーンアップの役割を果たす強肩の選手を必要とした時も、ヘルナンデスの電話が鳴った。プレーオフでは10月の切り札として最終的に左翼の定位置に落ち着くまで、何度も投手としてイニングを稼いだ」とキケの必要性を強調した。

 ただ、どんなに貴重な戦力であっても簡単に事を進められない事情もある。「彼が野球活動に復帰できる状況になるまで4月や5月、それ以降までかかるならドジャースがロースターを無駄にしたくないと考えるのも当然だろう」と理解を示しつつ「6月よりも10月の方が大きな影響力を持つと分かっている選手に、枠を割くことは得策ではないからだ」とも指摘した。

 心情的にはロースターに加えたいが、それだけでは決められない枠問題。このままではFAの状態が長期化しかねないが、果たして――。