チームみらいの安野貴博代表は4日、都内で会見し、衆院選(8日投開票)近畿ブロックの比例単独1位で立候補していた山本剛義氏の公認を取り下げると発表した。

 みらいによれば、前日に山本氏の経歴に関して、党側に報告していない別会社に勤務していたとの情報が寄せられた。本人に確認したところ公認辞退の申し出があり、党側は比例名簿から削除する手続きを進めている。

 山本氏が報告していなかったのは昨年8月に上場廃止し、同9月に東京地検特捜部が粉飾決算の疑いで社長や前社長らを金融商品取引法違反で逮捕に踏み切ったAI開発のオルツだ。山本氏は2022年2月~8月までオルツの営業責任者を務めていたという。

 昨年12月にみらいの公募に山本氏が応募し、面接などを経て、衆院選公認候補となった。安野氏は山本氏がオルツの粉飾問題にかかわっていたかは分からないとしたうえで、「2つの会社に所属していて、われわれとしては知っておくべき情報と考えていたが、通知がなかったことは問題」と話した。

 選挙期間中の公認取り下げは異例の事態だが、安野氏は「可能な限り迅速に対応して、情報を公開することで誠実に対応していきたい」と説明した。衆院選でみらいの躍進が予想される中で、「近畿ブロックで比例の候補者が全くいなくなるわけではない。しっかりと票を集めていきたいし、ほかのブロックへの影響はほとんどないと考えている。われわれが自信を持って、この方たちは候補になるべきだと心から信じている者たちだけですので、変わらずに応援いただきたい」と話した。