米ヤフースポーツは3日(日本時間4日)、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で注目されている保険問題について解説、ドジャースの大谷翔平投手(31)がWBCで投げないのは保険が承認されなかったと報じた。

 保険問題が大きく注目されたのは1月31日(同1日)に米全国紙USAトゥデー(電子版)が「プエルトリコ代表がWBCへの出場辞退を検討している」と報じたからだ。主将として参加予定だったメッツのフランシスコ・リンドア内野手(32)やアストロズのカルロス・コレア内野手(31)らが保険適用を認められず参加できなくなったというのだ。

 同電子版によると、MLBはメジャー40人枠に入っている選手がWBCに出場する場合、保険契約することを義務付けている。大会中のケガによりシーズン中に欠場した場合、欠場分の選手の給料は保険会社が負担する。

 同サイトは「保険を担当するナショナル・ファイナンシャル・パートナーズ(NFP)は保険適用の審査にあたり、選手の負傷歴を『低リスク』『中程度』『慢性』のいずれに該当するか審査。ESPNのアルデン・ゴンザレス氏によると、慢性の分類は承認基準が高く、以下のいずれかにあたる選手に適用される」と基準を明かした。

「昨シーズンに少なくとも60日間の負傷者リストに登録されていた」

「昨シーズンの最後の3試合のうち2試合で負傷」

「キャリアを通じて少なくとも2回の手術を受けた」

「昨シーズン終了後に手術を受けた」

 また、新たな条項として「37歳以上の選手は保険の対象外」が加わった。

 18年と23年の2度、右ヒジ手術を受けている大谷も「慢性」だ。同サイトは「二刀流のスーパースター、大谷翔平はこの大会で打撃は承認されているものの、投手としての出場は認められていない。ヒジの手術を2回受けており、必要な保険に加入するのはほぼ不可能だ」

 ロバーツ監督は1月31日(同1日)に「彼はWBCで投げない」と語り、本人の決断と説明していた。

 また、高年俸もネックになる。「リンドア(25年シーズン終了後にヒジの手術)、コレア(複数回の手術)は『慢性』に該当します。さらに彼らの比較的高額な契約がNFPの決定に大きな影響を与えた可能性が高く、保険の承認が困難になった」と説明するとこう続けた。

「内部事情を知る人物によれば『保険会社は契約に保険をかているのであって、選手に保険をかけているのではない』。おそらくこれが契約残り6年、総額2億460万ドルのリンドアが拒否された一方で、ケガの多いバイロン・バクストン(32=ツインズ・3年総額4540万ドル)のような選手が(米国代表)として承認された理由だろう」

 23年の前回大会で保険に加入できなかったタイガースの主砲ミゲル・カブレラは球団がケガにかかわらず給料を払うことに合意したたため、ベネズエラ代表として出場。一方、ドジャースの左腕クレイトン・カーショーは米国代表を辞退した。

 WBCの開催時期がMLBの開幕前ということもあり、今後も保険問題に悩まされそうだ。