プロ22年目のダルビッシュ有投手(39=パドレス)に持ち上がった引退騒動で改めて〝カリスマ性〟が証明された。

 発端は所属チームの地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」(電子版)。24日(日本時間25日)に「この時代を代表する先発投手の一人であるダルビッシュは、残り3年4300万ドルの契約がある中で引退する意向を球団側に伝えた」と報じた。

 その後、ダルビッシュ本人が自身のX(旧ツイッター)で「契約を破棄する方向で考えていますが、パドレスと話し合うべきことが多く残っており、細かい点はまだ決まっていません」と交渉の事実は認めた。しかし、即時の引退については「今はヒジのリハビリに全力を注いでいます。再び投げられる状態になれば、ゼロから再出発して勝負します。その段階で不可能だと判断した場合、引退を発表するつもりです」と否定した。

 昨年10月に右ヒジを手術し、今季は全休。契約破棄が正式に決まれば、今年は〝無給〟のリハビリ生活となる。再びマウンドに戻れるのは早くても40歳の2027年シーズン。現役続行するかどうかは、その時点で決断するという。

 契約破棄の可能性については昨年末にも同紙が報じていたが、今回は〝即時引退〟に加え、本人が自ら反応したことで米全国紙「USA TODAY」や「MLB公式サイト」「CBSスポーツ」など主要メディアも相次いで報道。その衝撃は日本にも押し寄せ、普段から日本選手の活躍や動向を追う隣国の韓国でも「OSEN」などが伝えた。

 さらに、日米韓にとどまらず、英国を拠点とする「CRUNCH SPORTS」も「代理人が報道を否定:ダルビッシュ有は引退を決めていない」、エジプトの「ElーBalad」(英語版)も「ダルビッシュ有が引退を検討していると代理人が明かす」と報じるなど一大騒動に発展。始まりは本人の意思に反するものだったが、改めて影響力の大きさを物語るものとなった。