衆院選(27日公示、2月8日投開票)で各党は候補者を続々と発表し、各選挙区の構図が固まってきた。昨年の参院選で躍進した参政党の神谷宗幣代表は160人以上を擁立すると表明し、23、26日に追加公認を発表する。元自民党国会議員を後出しジャンケンで、〝狩り場〟に投入する見通しだ。

 高市政権と親和性が高い参政党は自民党を支援するため、多くの候補者を直前で下ろすのではないかとささやかれていた。ところが21日の会見で、神谷代表は目標議席を30としたうえで、比例ブロックでの当選を積み上げるために小選挙区の候補者をこの日までに143人そろえ、さらに160人以上を目指すとした。

 小選挙区はほとんどが自民党と中道改革連合の一騎打ちで、参政党の候補者が出れば、自民は失った公明党票だけでなく、同じ保守同士で票の食い合いとなる。維新や国民民主党の候補が競合すれば、さらに自民党は苦戦を強いられることになるが、神谷氏の見方は違った。

「中道は立憲+公明党になっていない。組んだことで逃げてくる票があるので、それを取りに行く。必ずしもわれわれが競っているところにいくと自民党にマイナスになるという計算はあるかもしれないが、そうでないケースも出てくる」。あくまで第三極として、別軸での選挙戦になると強調した。

 一方で、与野党問わずに高市政権の足を引っ張ったり、参政党の政策と真逆のリベラル系議員の選挙区に刺客を送り込む〝モンハン(モンスターハンター)〟といわれるプランも進行している。

 鳥取2区の候補者を自民党の石破茂前首相の地盤である鳥取1区に変更した。参政党の政策スタッフ入りした元自民党組ではすでに和田政宗元参院議員が宮城2区からの出馬が決まった。さらに「このハゲーーーッ」の豊田真由子元衆院議員は中道の枝野幸男元官房長官の埼玉5区、宇都隆史元参院議員は中道の石川香織氏の北海道11区からの出馬が取りざたされている。

 参政党の攻勢が選挙戦に大きな影響を与えることは確実で、自民や中道は神経をとがらせることになる。