第104回全国高校サッカー選手権準決勝(10日、MUFG国立)、鹿島学園(茨城)が前回大会準優勝の流通経大柏(千葉)を1―0で撃破して決勝進出。快進撃の裏には、スタミナ強化の秘策があった。
鹿島学園は自軍のシュート6本に対し、強豪・流通経大柏に倍以上の13本を打たれた。それでも猛攻を耐え抜き、0―0で迎えた後半45分に途中出場のFWワーズィージェイヴェン勝(2年)が値千金のゴールで試合を決めた。ヒーローは「周りの『ワーッ!』という歓声で、ゴールが決まったと実感した。今日はもう寝られない」と喜びを爆発させた。
今大会で旋風を巻き起こしている鹿島学園は、毎週火曜に10キロのインターバル走を行い、スタミナを徹底強化してきた。先発出場したFW内海心太郎(2年)は「本当に地獄。毎週火曜日になったら、みんな学校でも静かになる」と苦笑いしながら明かす。その〝地獄ラン〟のおかげで「鹿島学園の武器は、連戦の後半終盤になっても(体力が)落ちない。今日もチームとしてキツい場面があったけど、そこを乗り越えられる力は1年を通してついてきた」と証言する。
またDF清水朔玖(3年)も、このメニューについて「めっちゃキツい。体力とか足もそうだけど、メンタルが…」と本音を吐露。「ここで走りきらないと負けるというメンタルが、本当にチーム全員が身についた」と指摘する。心身ともに鍛錬し、勝負所で尋常ではない強さを発揮する特殊能力が備わったのだ。
決勝ではV候補の本命・神村学園と激突する。内海は「ここまできたらもう日本一しかない。あとは絶対勝つだけ」と宣言。J1で鹿島、J2で水戸が優勝し、大学サッカーで筑波大が関東大学リーグ1部と全日本選手権の2冠、U―18プレミアリーグファイナルを制した鹿島ユースに続き、鹿島学園が今季の〝茨城旋風〟を締めくくる。












