ブルージェイズと電撃合意した岡本和真内野手(29)の入団会見が6日(日本時間7日)に開かれ、思わぬ方向に波紋を広げている。

 新たな本拠地となるトロントのロジャーズ・センターで行われた会見には、約50人のカナダや日米メディアが集結。MLB公式サイトでブルージェイズの番記者を務めるキーガン・マシソン氏も自身のXで「今日の岡本の記者会見はトロントのメディアと同じ、それ以上の日本メディアが集まる大盛況だった」と伝えるほどの熱気に包まれた。

 こうした状況に、大谷や山本(ともにドジャース)ら日本の有望選手にフラれ続けているヤンキースの専門メディア「ヤングス・ゴー・ヤンク」は「ヤンキースはかつてMLB球団の最高峰であり野球界の絶対的王者、世界最高峰の野球ブランドだった。その王座は今やドジャースに渡ったが、ブルージェイズもまた世界的な人気でヤンキースを凌駕しつつあるのだろうか?」と落胆をのぞかせた。

 ブルージェイズはMLB30球団の中で唯一カナダに本拠地を置きながら、昨年はワールドシリーズ制覇まであと一歩のところまで上り詰めた。そしてブルージェイズ側から見れば〝新助っ人〟となる岡本を獲得したことで、母国の報道陣も大量に引き連れてきてもらった格好。

 同メディアは「これはブルージェイズが世界的な魅力を大きく高めたことを示す明確な証拠だ」と断じている。

 一方、ヤンキースの地元ニューヨークは日本からより遠い東海岸に位置する地理的要因も重なり、〝日本選手離れ〟が加速。西海岸のロサンゼルスでドジャースがメガ市場と化している。

 さらに、同メディアは今オフのブルージェイズの動きに関しても「2億1000万ドルという巨額の支出から、より低コストでセンスある補強まで。ヤンキースや他球団を上回る戦力強化への意欲を示している」と評し、返す刀で「ヤンキースのような『古参球団』が過去の栄光に安住する中、トロントはイメージ向上にも注力している。岡本との契約は、野球面だけでなくブランド戦略としても大きな意味を持つ」とぶった斬った。

 ヤンキースがワールドシリーズで最後に優勝したのは2009年。今オフも岡本だけでなくポスティングシステムで海を渡った村上(ホワイトソックス)、今井(アストロズ)もヤンキース以外の球団を選択した。地元の嘆き節は今後も続きそうだ。