第104回全国高校サッカー選手権準々決勝が4日に開催され、優勝候補の神村学園(鹿児島)は日大藤沢(神奈川)戦(U等々力)で4―1と圧勝した。驚異の4発を決めたFW倉中悠駕(3年)が覚醒したワケとは――。

 倉中は前半29分に左足で先制弾を決めると、後半13分に2点目のゴール。さらに2―1で迎えた同23分に右足でハットトリックを達成した。そして同25分にダメ押しの4点目を奪う大爆発。今大会通算6ゴールで、得点ランキングの単独トップに浮上した。「自分で決めるという気持ちだったので良かった」と笑顔がはじけた。

 有村圭一郎監督は、エースの成長過程をこう明かす。「すごく優しい子なので『FWとしてそれは致命的だよ』と話をした。それで(相手)DFとの競り合いに負けなくなったし、DFに少し引っ張られたぐらいでは倒れなくなった」と指揮官のゲキで一皮むけた。

 倉中は大会前に恥骨を疲労骨折したため、痛み止めを飲んで試合に出場している。有村監督は「今回は本当に出られるか分からない状況だったけど、本人も痛みがある中で頑張っている。そういうところは、すごく成長している」と称賛した。