2026年北中米W杯に臨むスペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)が苦境に立たされている。今季ここまでリーグ戦2得点と結果を出せず、チームも低空飛行が続く。地元メディアからも酷評されるが、この夏ビッグクラブへの〝移籍失敗〟による影響も指摘されている。

【日本の至宝はW杯で輝けるのか(1)】久保にとって2025―26年シーズンはRソシエダードで4シーズン目。加入後は常にチームの主力としてプレーし、まずまずの結果を残し、ビッグクラブへの移籍もささやかれていた。実際、久保は昨季中に代理人をドイツの有名エージェント事務所に変更。原則8月31日が締め切りとなる夏の移籍市場に向けて、準備を整えていた。

 そんな中で、リーグ戦が開幕。久保はバレンシア戦(8月16日)に臨み、自慢の左足で今季初得点をマーク。試合は1―1のドローも久保にとっては幸先良いスタートとなった。地元メディア「エル・デスマルケ」は久保にパフォーマンスについて「攻撃の要だ。決定的な役割を果たした。その決定力は依然として際立っている」と絶賛するなど、高評価を得た。

 久保は第2戦(8月24日)エスパニョール戦でも2得点に絡む活躍を見せた。この頃の久保にはイングランド・プレミアリーグの名門クラブが熱視線を注いでいた。欧州各メディアは移籍市場の閉幕を前にトットナムやエバートンが久保の獲得に動くと報道。ステップアップが期待されていた。しかし、Rソシエダードが設定した6000万ユーロ(約109億2000万円)という高額の契約解除金がネックとなり、締め切り日までに実現しなかった。

〝傷心〟の久保はスペインリーグでのさらなる活躍を誓っていたが、移籍期限をすぎると、パフォーマンスは急下降し、来夏のW杯に向けて不安視される状態に陥った。しかも、ピッチ内外で負のスパイラルに陥ってしまった。