24日に訃報が流れたプロゴルフ界のレジェンドで「ジャンボ」と呼ばれた尾崎将司さんは歌の世界でも実力を発揮し、レコードも出していた。
本稿筆者は1988年末、尾崎さんのレコーディングを取材したことがある。一時の不振から復活し、その年、11年ぶりに賞金王に輝いた。青木功、中嶋常幸との「AON」がしのぎを削る時代。華のある尾崎さんはシングル「少年のときめきで」を収録し、翌89年にリリースされた。
歌詞は、熱い思いで一つのことに懸けてきた人間が、「いつも少年のときめきを抱いて」信じた道を歩み続けていくという内容。サビのフレーズは「人生に乾杯」で締められた。音程を外さず、落ち着いた調子に伸びのある声で少年のような純粋な心情を歌いあげていた。〝プロはだし〟のうまさだった。
尾崎さんといえば「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんを敬愛していたことも知られる。ミスターの前では少年のようになる、といった趣旨の話を聞いたこともある。レコードになった「少年のときめきで」には、長嶋さんへの思いも込められていたかもしれない。長嶋さんは6月に死去。尾崎さんは後を追うように最期を遂げた。
1987年には「Summer Love」もリリースしている尾崎さん。〝本家〟はレコード大賞歌手・尾崎紀世彦さんの「サマー・ラブ」で、こちらはアサヒビールのCMソングとなった。CMに出演したのが尾崎さんと青木功。この曲が流れる中、真っ青な海を背景に上下白い服の2人が乾杯し、「ビールはコクです」「ビールはキレです」というライバルトークをかわした。レコードではジャンボ尾崎盤も歌唱力が評価された。
プロ野球や大相撲でもレコードを出す人が少なくなかった時代。尾崎さんは本業以外でも歴史を刻んでいた。













