昨年の現役ドラフトで日本ハムから巨人に加入した田中瑛斗投手(26)が、激動の移籍1年目を終えた。
阿部監督にお墨付きをもらったシュートを武器に新天地で才能を開花させ、ピンチの場面でも物おじしない〝鬼メンタル〟で数々の火消しに成功。チーム2位タイの62試合登板&36ホールド、防御率も2・13とキャリアハイの成績を残し、年俸も超大幅増の4650万円(金額は推定)となった。
くしくも9日に行われた今年の現役ドラフトで、巨人は右腕の古巣・日本ハムの後輩に当たる松浦慶斗投手(22)を獲得。2年連続で日本ハムの投手が入団することとなった。〝現ドラの先輩〟でもある田中瑛は今季のブレークを「自分でも予想してなかった」と振り返ったが「継続して結果を残すことが大事。2年目が本当の勝負になると思います」と既に来季へと視線が向いていた。
オフには結婚も発表するなど公私ともに順調そのもの。その一方で今季の活躍を支えた意外な人物もいたという。地元・大分所属の競輪選手・吉田航(26)だ。柳ヶ浦高野球部の同期でかつてはともに汗を流し白球を追いかけた旧友は、6度の挑戦を経て競輪選手養成所に合格。今年5月にデビューを果たすと、既に4度の優勝を果たしている競輪界の新星だ。
田中瑛は「一般公開していないレースの応援のために、競輪場のそばの丘に上がってそこから応援したりもしました。苦労して競輪の世界に飛び込んだのを知っているから、頑張ってほしいんですよ」と笑顔でエール。異業種ではあるものの「同い年の仲間が頑張っているのはやっぱり刺激を受けますよね。彼もめちゃくちゃ勝ってますし、『こっちも負けてらんねぇ!』ってなります」と熱く語っており、どうやら同じアスリートとしてカンフル剤のような存在となっていたようだ。
ともに「勝負の2年目」を迎える来季も遅咲きの苦労人同士で切磋琢磨しながら、それぞれのステージでさらなる飛躍が期待される。












