米国野球殿堂は7日(日本時間8日)、ジャイアンツなどで強打の二塁手として活躍したジェフ・ケント氏(57)が殿堂入りしたと発表した。

 主に1980年以降に活躍した選手が対象で、ケント氏は17年間のメジャー生活で通算2461安打、打率2割9分、377本塁打、1518打点をマーク。2000年にはナ・リーグMVPに輝いた。16人の選考委員による投票では殿堂入り条件の16票中12票を上回る14票を集めた。

 一方、現役時代に薬物使用疑惑があった歴代最多762本塁打のバリー・ボンズ氏(61)と、通算354勝のロジャー・クレメンス氏(63)は落選。両氏は得票が5票未満だったため、規定により次回2028年の選考対象から外れた。

 2031年に再び候補となる可能性は残されているが、米メディアの反応は冷ややかだ。スポーツ専門局「ESPN」は「次回のノミネートで彼らがより多くの支持を得られるとは考えられない」と指摘し「最新のガイドラインは今後6年間、ボンズとクレメンスが除外されたことを嘆く理由がないように完璧に設計されているように見える。そして2031年には、それで終わりだ」とピシャリ。「ラリー・ブラウンスポーツ」も「バリー・ボンズが野球殿堂入りを果たす可能性は完全に消えたように見える」と両氏の殿堂入りは事実上消滅したことを伝えた。

 米国のドナルド・トランプ大統領(79)は投票前日の6日(同7日)に自身のSNSに「野球殿堂委員会は7日、新たなメンバーの選出投票を行います。高く尊敬されるオーナー、経営者、記者、そして何より殿堂入り選手たちは『ザ・ロケット』ロジャー・クレメンスを殿堂に迎え入れるという正しい判断をすべきです!」と投稿。そんな大統領の〝後押し〟があっても、野球殿堂の敷居の高さは変わらなかった。