五輪金メダルへの道を切り開けるか――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル初日(4日、愛知・IGアリーナ)、男子ショートプログラム(SP)は、2022年北京五輪銀メダルの鍵山優真(22=オリエンタルバイオ・中京大)が108・77点で首位スタート。約4年ぶりに自己ベストを更新し、ガッツポーズを見せた。
自らの殻を打ち破った。「心がすごい揺れ動いてしまう性格」と自己分析するが、この日は「自分が一番輝いている」との考えで氷上に立った。冒頭の4回転トーループ―3回転トーループの連続ジャンプを決めると、感情たっぷりの演技で観衆を魅了。「100%の出来ではなかったけど、まだ高いとこ目指せるんだという伸びしろを感じた。110点も夢ではないと思った」と声を弾ませた。
26年ミラノ・コルティナ五輪の金メダルを狙う上で、かねて「4回転の神」と称されるイリア・マリニン(米国)が大きな壁として君臨。しかし、世界王者はジャンプのミスが目立ち、鍵山と14・72点差の3位発進となった。あるフィギュア関係者は「五輪で金メダルを取るのは、このチャンスを逃すわけにはいかない。今大会で勝ったら選手はもちろん、ジャッジの印象も変わると思うので」と指摘。前哨戦でマリニン撃破に成功すれば、悲願達成に近づくというわけだ。
頂点取りにはSPと同様に、6日のフリーでもノーミスの演技が求められる。「喜ぶのは今日でいったん終わり。明日、明後日と気を引き締めてやりたい。SPと同じマインドで自分に集中すればいい演技ができると思う。せっかくつかんだチャンスを逃さないように、自分自身に打ち勝って頑張りたい」と鍵山。約2か月後の大舞台に向けて、大きな一歩を踏み出したいところだ。












