ケガから得た学びとは――。4日に開幕するフィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)ファイナル(愛知・IGアリーナ)で、4連覇が懸かる島田麻央(17=木下グループ)が本紙の単独インタビューに応じ、大一番へ向けた思いを明かした。左足首の骨挫傷などで苦しいシーズンを過ごすも、厳しい戦いを通じて新たな領域に突入。来季から参戦するシニアを見据え、メンタル面にも磨きをかけている。

 今季もジュニアGPシリーズなど、国内外の大会で無類の強さを発揮。ただ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転トーループの失敗が目立つなど、悔しさの残る試合が続いている。

 島田 やっぱりケガの影響で練習不足が出てしまった試合が多いので、自分がシーズン前に思い描いていた戦い方ではないのが正直なところです。それになかなか練習できないもどかしさもありました。本当に痛い時は、もう痛くて練習もできないからしょうがないという感じではありましたが…。

 シーズン序盤は右足裏、その後は左足首の骨挫傷に悩まされ、セーブしながら練習に励む時期もあった。それでも、ケガと向き合う中で今までと異なる考えを抱くようになった。

 島田 痛みがなくても、医師から「まだ治っていないのでジャンプはダメ」と言われていた時が一番苦しかったけど、その経験があったからこそ、今普通にジャンプを跳べているのがうれしいし、その喜びを感じられるようになったのは良かったと思います。今まではジャンプを跳びすぎていた部分もあったので、そこは反省したいし、やりすぎると悪い方向に行くということを学びました。

 ジュニアGPファイナルのフリーでは、全日本ジュニア選手権で転倒したトリプルアクセルと4回転トーループの大技2本を投入予定。絶対女王として挑む一戦で、成功への期待は高まるばかりだが、自然体を貫く構えだ。

 島田 ファイナルには(大技2本を)入れたいなと思っていたので、全日本ジュニア(選手権)から入れました。ファイナルは6選手が出られるけど、毎シーズンメンバーは替わるので、毎回初めてのような気持ちでやっています。4連覇が懸かっているけど、連覇を伸ばすより、しっかり練習を積んで試合に出ることを目標にしていて、自分の思い描いている演技ができるように頑張りたいです。

 ジュニアGPファイナルは、在学する中京大中京高のある名古屋市で開催される。縁の深い場所で、未来へつながるパフォーマンスを発揮してみせる。

☆しまだ・まお 2008年10月30日生まれ。東京都出身。6歳から本格的に競技を始め、20年春から拠点を京都・宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナに変更。23年世界ジュニア選手権を14歳4か月で制し、05年大会を14歳5か月で優勝した浅田真央を抜いて日本女子最年少記録となった。同大会は23年から3連覇中。ジュニアGPファイナルも3連覇中で、史上初の4連覇が懸かる。名前の「麻央」は、浅田真央の大ファンだった母・歩さんが名付けた。152センチ。