名だたるOBを目指して――。陸上男子100メートルで今年7月にU18世界記録(10秒00)を樹立した清水空跳(星稜高2年)が、今季の快挙を振り返った。

 日本陸連アスレティックス・アワードが29日、東京・国立競技場で行われ、清水は新人賞を受賞した。今年7月の全国高校総体(広島)では、12年ぶりに桐生祥秀の持つ日本高校記録を更新。U18世界記録も塗り替えた。

 9月の世界選手権東京大会でも、男子400メートルリレーの候補者となるなど、活躍が目立つシーズンとなった。清水は「(リレーは)走りたかったなという気持ちが一番」と語ったが「技術も、人としてのあり方も学べて良い世界陸上だった」と収穫を口にした。

 来年の一番の目標は「9秒台で走ること。10秒01の桐生さんの記録を絶対9秒にすると思っていた。満足せず、9秒台で絶対に走りたい」と力を込める。

7月のインターハイ男子100m決勝で10秒00の高校新をマークした清水空跳
7月のインターハイ男子100m決勝で10秒00の高校新をマークした清水空跳

 今年は快挙を達成したが、スポーツ強豪校として知られる星稜高を代表する選手になった実感については「それはまだ思っていないです(笑い)」と本音を吐露。それもそのはず、同高OBには日本スポーツ史上に名を残すスーパーレジェンドたちがいるからだ。

「松井秀喜選手、本田圭佑選手もいますし、まだ自分はトップに〝生まれたて〟なので。継続して頑張ります」

 野球やサッカーで世界最高峰の舞台で活躍してきた2人と現時点で比べるのはさすがに酷だが、清水はまだ現役高校生で伸びしろは無限大。まずは高校ラストイヤーで、さらなる飛躍を目指す。

 なお「アスリート・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手賞)」には、世界選手権東京大会の女子20キロ競歩で日本勢初の銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が選ばれた。