F1レッドブルの角田裕毅(25)がチーム側の相次ぐミスで低迷したにもかかわらず、ローラン・メキース代表が放った開き直りとも取れる発言が物議を醸している。

 角田は22日(日本時間23日)に行われたラスベガス・グランプリ(GP)決勝で、チームの不可解な戦略に泣かされて14位と低迷。レース後にマクラーレンの2台が失格となったため12位に繰り上がったが、まともにレースをしていれば入賞の可能性が高かっただけに余計に悔しい結果となった。

 ただラスベガスGPでは、角田は終始チームに足を引っ張られる形になった。初日のフリー走行1回目で同僚のマックス・フェルスタッペンを上回る3番手と躍進して期待が高まったが、肝心の予選ではチームが角田のタイヤの空気圧の設定を間違えるという凡ミスを犯して19番手と低迷。予選後にメキース代表が謝罪する異例の事態となった。

 決勝ではスタート直後に多重クラッシュが起きたためジャンプアップしたが、1周目を終えた後にいきなりタイヤ交換の大ばくち。このタイミングは同様の戦略を取ったキミ・アントネッリ(メルセデス)が最終的に5位に入ったため失敗とは言いきれないが、その後の2度目のピットストップでレースが台無しに。角田のペース自体は良かっただけに、まともに走っていれば少なくとも入賞は十分可能だった。

 角田はレース後の公式インタビューで「全てが自分に不利になった感じがする。今週末は本当に運がなかった」と嘆き節。予選で波紋を呼んだチームの凡ミスについて「自分の方が知りたい。基本的なことであり、あまりにも想定外だった」とあきれた様子で語った。

 一方、メキース代表はレース後に角田について言及した際に「ユウキにとって、私たちは昨日の出来事の代償を払ったんだ。それだけのことだ」と発言。角田の低迷はチーム側の過失が大きかったにもかかわらず、開き直ったかのように語ったことから、海外ファンの間で議論を呼んでいる。

 SNS上では「『それだけのことだ』とはごめん、違うよ。お前らは少なくとも4~5レースは彼にひどい仕打ちをしてきただろ。オースティン(米国GP)ではQ1終盤に遅れて出走させ、メキシコでは見捨てたまま放置し、ブラジルでは愚かなセッティングを与え、すでにペナルティーを抱えていた上にさらにペナルティーを課すことになり、今度はタイヤを台無しにした」と角田にだけミスが続いていることを糾弾する声が。また「失礼ですが『私たち』って? あなたが言いたいのはユウキのことでしょう、あなたのミスが彼のチャンスをすべて台無しにしたんですから。実際、彼は練習セッション全体を通してとても好調でしたよ。本気で理解しようと努力してるんですけど、あなたは少し黙っていただけますか」とメキース代表が無責任だと批判する意見も出ている。

 この調子では、次戦カタールGP(決勝30日=日本時間12月1日)でも角田に何らかのトラブルが起きそうだが…。