ワールドシリーズ(WS)で2年連続の優勝を果たしたドジャースが3連覇に向けて戦力整備を進めている。

 今季、ブレーブスから加入したジャスティン・ディーン外野手(28)は出場機会こそ18試合にとどまったが、試合終盤の守備固めや代走として活躍。WS第6戦では左中間への打球がフェンスとグラウンドの間に挟まり、ボールに触れることなく審判にアピールする好判断でエンタイトル二塁打で収まり、チームの勝利に貢献した。

 しかし、歓喜の瞬間から1週間もたたない今月6日(日本時間7日)に40人枠から外され、ジャイアンツへの移籍が電撃決定。ディーンは自身のインスタグラムに「僕の人生を変えてくれてLAありがとう!」と感謝の言葉をつづっていた。

 ここまではメジャーの厳しさを物語る急展開だったが、ディーンの惜別メッセージが独り歩き。米メディア「ドジャースウェイ」は19日(同20日)、ディーンに「幸運を祈る」と願いながら「別れのメッセージでジャイアンツに意図せずプレッシャーをかける」と報じた。その理由はドジャースとジャイアンツの〝組織力〟の違いだという。

「ロサンゼルスにはワールドシリーズ優勝の栄光、MVP選手であふれるクラブハウス、そして控え選手を戦力に変える文化がある。一方、サンフランシスコには疑問符のつく育成システム、中途半端な対策に疲弊したファン、そしてすでにドジャースが変えた人物の『人生を変える』という新たな重圧がのしかかっている」

 要するに、ドジャースが芽生えさせたディーンを生かすも殺すもジャイアンツの手腕次第というわけだ。同メディアはディーンのあいさつを「少し挑発的な言葉だ。意図したかはさて置き」とし「(ジャイアンツファンが行間を読むなら)『それ以上のことをやってみろよ』」とも受け取れると解釈。最後は「ディーンは感謝の気持ちを込めたつもりかもしれないが、それは意図せずしてジャイアンツのコーチ陣、チーム文化、そしてクラブハウスに対して極めて高いハードルを課す結果となった」と同地区のライバル球団に〝追い打ち〟をかけていた。