野球日本代表・侍ジャパンは強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025」韓国との第2戦(16日、東京ドーム)を7―7で引き分け、2連戦を1勝1分けで終えた。初戦は日本の大勝だったが、この日は韓国が土壇場の9回に意地を見せてドロー決着。緊張感ある2連戦が、両軍に確かな実りをもたらした。

 韓国代表で活躍が際立っていたのが、2試合連続で豪快なアーチを放ったアン・ヒョンミン外野手(22=KTウィズ)。今季KBOでリーグ2位の打率3割3分4厘、22本塁打、80打点、同2位のOPS1・018をマークした新星は、まさに前評判通りのパフォーマンスだった。

 初戦で森浦(広島)から先制2ランを放つと、この日は8回に高橋(中日)から1点差に迫る反撃弾を叩き込んだ。井端監督も警戒感を強め、侍ジャパンに長打力の脅威を植えつけた22歳。打席に立った際の「大砲のオーラ」は、相手を飲み込むようだった。

8回に豪快弾を放った韓国代表のアン・ヒョンミン
8回に豪快弾を放った韓国代表のアン・ヒョンミン

 そんなアン・ヒョンミンだが、グラウンドを離れると韓国チーム内でも「彼は本当にナイスガイなんだ」と誰もが口を揃えて自慢する好青年。その一端が見てとれたのは、あいさつだった。日本の報道陣がミックスゾーンで長い列をなして待ち構える中、帰路に就く際に何度も腰を折ってお辞儀。頭を上げ、目が合うたびに記者や日本側関係者に美しいお辞儀を繰り返し、評判通りの好青年ぶりで韓国代表の「品の良さ」が自然と漏れ伝わるようだった。

 KBOで昨季一軍デビューを果たした弱冠22歳。グラウンドでのパフォーマンスはもちろん、風格や落ち着きといった振る舞いからも「スター性」がにじみ出ていた。