高市早苗首相が7日、首相になって初めての衆院予算委員会に臨んだ。

 気合が入っていたのか午前3時に答弁に備えて公邸で勉強会を開催。身内の自民党内からも「上手にサボりながらやって」と心配の声が上がっている。過去には仕事を抱え込み過ぎて静養に追い込まれた政治家もいる。

 予算委員会の開催は午前9時。過去の首相にも事前に勉強会を開いて答弁のチェックをする人はいたが、午前3時からとは異例の早さ。高市氏は自民党総裁に選出された直後に「全員に馬車馬のように働いてもらう。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てる。働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と意気込んでいたが、まさに言葉通りとなった。

 首相就任以来、外交日程が続いていたこともあり激務が続いている。さすがに予算委員会で質疑に立った自民党の斎藤健衆院議員が「あまりにハードワークなんじゃないか。正直心配なところがある。いいパフォーマンスには休憩も必要。上手にサボりながらやっていただきたい」と訴えた。質疑の最後には「健康に留意して頑張っていただけたら」と念押しした。

 立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員も質疑で「これは役所だけでなく国会の警備など100人規模が待機する。省庁の職員には徹夜もいると思う。多くの方に影響を与えた」と、周囲が巻き込まれていないかと指摘。高市氏は影響を最小限にするために官邸ではなく公邸にしたとしつつ「秘書官や宿舎から公邸まで付いてきてくれたSPさんとドライバーの方には迷惑をかけた」と話した。

 こうした働き方に健康への影響を心配する声が多い。過去に政治家の体調悪化につながったケースがあるだけに深刻だ。都政関係者は「小池百合子東京都知事はコロナ禍で過労による静養に追い込まれました。小池氏は役人に任せてもいいところでも自分でやりがちで、国とのやり取りで徹夜することもありました」と指摘。2日連続で徹夜したこともあったといい、周囲も懸念していたが「過度の疲労」で静養するハメになっていた。

 永田町関係者によると高市氏は「仕事を抱え込むタイプ」という評判もあり、小池氏と似ている。働くのはいいが体調を崩してはかえってマイナスになりかねない。