高市早苗首相が24日、就任後初となる所信表明演説に臨んだが、衆参ともに立憲民主党の議員を中心にヤジが飛び交い、物議を醸す事態となった。

 高市首相はまず衆院で所信を述べたが、すぐさま「裏金」「統一教会」のヤジが飛び、高市氏が言葉に詰まる場面もあった。参院では、衆院に比べるとヤジは減ったものの、数人の野党議員がヤジを飛ばし続けた。特に目立ったのは立憲民主党の水沼秀幸衆院議員と岡田悟衆院議員、杉尾秀哉参院議員の3人だ。

 自民党会派入りしたNHK党の斉藤健一郎参院議員はヤジで高市氏の演説が聞き取れない時もあったと指摘。「時代錯誤の国会の華といわれるヤジを使って、内容がひどい。(杉尾氏は)普通にしゃべっているんですよ。聞くに堪えないヤジが飛び交う国会は品位をおとしめるもの。ヤジが多い議員はしっかりさらしていく」と3人を名指しして、問題視した。

 水沼氏は昨年の衆院選で当選した新人で、自民党の大空幸星衆院議員は「議場のど真ん中の席で誰よりもヤジをする係。権力者にしかヤジらない」と論評。同じく岡田氏も1年生議員ながら水沼氏とともにヤジ将軍として一目置かれる存在となっている。

 参院は社民党の大椿裕子氏と立憲の小沼巧氏がヤジ将軍で名をはせていたが、先の参院選でともに落選。「大椿氏と小沼氏がいなくなって、〝良識の府〟といわれる参院は平和になると思われたが、まだ杉尾氏がいた。蓮舫氏や辻元清美氏、小西洋之氏、福島瑞穂氏らは今日は静かでしたが、これからどうなるか」(野党関係者)

 岡田氏は兵庫7区から出馬も小選挙区で敗れ、比例で復活当選している〝ゾンビ組〟だ。高市氏は連立を組んだ維新が主張する議員定数の削減に取り組む考え。ターゲットとなるのは比例の議席となりそうで、ヤジ将軍の声はさらに大きくなりそうだ。