東京・足立区の商業施設で30代の女性の顔にカラースプレーを吹き掛け暴行・器物損壊の罪に問われている根岸秀男被告の初公判が6日、東京地裁で開かれた。

 起訴内容は今年7月、都内の商業施設で女性を執拗に追いかけながらカラースプレーを吹きかけ、服を汚した疑い。起訴内容について根岸被告は「間違いありません」と認めた。

 根岸被告はかつてビジュアル系バンド「アンチフェミニズム」のボーカリストで、「ザ・デッド・ポップ・スターズ(dps)」のドラマーのKENZIの専属カメラマンを担当。逮捕時にはビジュアル系バンドのカメラマンという経歴にも注目が集まっていた。根岸被告はなぜ犯罪に手を染めてしまったのだろうか。

 検察が読み上げた冒頭陳述によると、根岸被告は2024年9月頃に体調を崩すようになり、思うように仕事ができなくなった。失業の不安に加え消費者金融などに約100万円の借金があり、服役すれば今後の生活の心配をしなくて済むと思いナイフで人を刺すことを計画。以来、ナイフを持って街を歩くようになったという。スプレーを吹きかけた理由について逮捕時に「スプレーで目をつぶして動けなくなったところを刃物で刺そうと思った」と供述している。

 凶悪な犯行計画だが、実際には「ケガをしたら大変なことになると思った」とナイフの使用には至らなかった。

 逮捕されることを望んではいたものの、「ご飯を食べて楽な生活ができると思ったら、(留置所では)あんまりいいものは食べられなかった。拘置所は冷房も入ってなくて眠れなかった」と想像とは違う生活が待っていた。

 反省を問われると根岸被告は「この度は被害者さま、世間の皆さまに迷惑を掛けてしまいました。申し訳ありません」と謝罪。あまりにもお粗末すぎるてん末と言うほかない。