大阪地検特捜部で研修指導担当の検事からパワハラを受け、精神的に追い込まれるなどして検事を退職せざるを得なかったと訴える元検事・Aさんの手記が3日、公表された。元検事から手記を託されたという女性検事がこの日、都内の司法記者クラブで会見を開いて公表した。

 女性検事は大阪地検の元検事正から性被害を受けたと訴えているひかりさん(仮名)。Aさんの手記はひかりさんの判断で明かされた。内容は検察内部で研修があった際に、指導担当の検事からAさんに対してパワハラがあったというもの。「ポンコツ」「3時間睡眠で仕事回せるだろ」などの発言をされ、証拠の無視も指示されたという。

 検察内部の調査でパワハラは認定されたものの、指導担当の検事には処分がなかったという。Aさんは「検事の仕事は好きでしたが、検察組織自体に対しては失望し、嫌いになりました」とつづっている。

 森雅子元法相らが不祥事の続く検察に第三者による調査委員会の設置を求めており、ひかりさんも同じ要望をしている。しかし、平口洋法相は内部調査をするとだけ説明している。

 ひかりさんは「今残って一生懸命戦っている人たちも苦しみながら戦っていて、それを(検察)幹部が自覚をせず、自分たちの罪を隠蔽しようとして第三者委員会を設置せず、調査もせず、隠蔽しようとしているところが、検察組織の崩壊を招いた」と第三者による調査の必要性を訴えた。