ワールドシリーズMVPに輝き、名実ともにMLBトップ投手となったドジャース・山本由伸投手(27)の〝師匠〟の存在が米メディアで注目されている。
優勝後に山本はこれまでトレーニングを指導してもらった柔道整復師でトレーナーの「矢田先生」こと矢田修氏に感謝の言葉を並べ、ポストシーズンでの2試合連続完投、WSでの連投とフル回転の裏には常に矢田氏の存在があったと明かしている。
山本はオリックス入団後に大阪で治療院を営んでいた矢田氏と出会い、逆立ちトレ、やり投げトレに取り組んできた。日本でトップを極めてドジャース入りし、矢田氏も渡米して指導を継続。軟体動物を思わす地味なフィジカルトレーニングがナインに衝撃と刺激を与えた。
矢田氏は「ESPN」のジェフ・バッサン氏に「由伸がやろうとしているのは600種類の筋肉を10%の出力で使うこと。一度に600個のことを考えて投げることはできないので動きの中で優先順位をつけることを学ぶのです」と話している。
最小限の力で遠くまで投げられる体の使い方を習得した。山本の渡米前に矢田氏のクリニックを訪れて見学したドジャース選手人事担当のゲイレン・カー氏は「彼らは体を使って様々な動きをする。曲げたりひねったり、バランス、筋力を鍛えたり、しかも体重を使った練習をする。私たちがやっているようなものではない。そしてどういうわけか、身長175センチの山本が98マイルを投げている。私たちも何か学べるかもしれない」と衝撃を受けたことを明かしている。
「木には幹と枝と根がある。手を動かせ、足を動かせというのは木の枝を動かしているだけ。重要なのは幹。でも硬いだけじゃダメ。空洞だと簡単に折れて。ですから私がやっているのは、強い雨風に耐えられる強い幹を作ることだと考えて下さい」と矢田氏。
米メディア「SWN」も「山本の活躍は師匠のおかげ。成功の背後には必ずより大きな人物がいる」と伝えている。まさにWSの〝陰のMVP〟に違いない。













