地獄の伊東キャンプの再来となるか――。来季で就任3年目を迎える阿部慎之助監督(46)が、来年2月に行われる春季キャンプの〝超ハード化〟を予告した。

 就任1年目でのリーグ優勝から一転、今季は同3位に甘んじた。逆襲を期すべく、来季は「鬼軍曹」も復活となりそうな気配が漂う。

 阿部監督は来年の春季キャンプについて「来年担当になる人は(練習時間が)長くて大変だよ」と不敵な笑みを浮かべながら期間中の猛練習を示唆。投手陣に対しては「新しい試みとして、めちゃくちゃ走らせた後にブルペンに入らせるとか。そういうこともやってみようかって。(試合では)しんどい中で投げなきゃいけないんだから」とし、実戦を想定したブルペン投球を課すことを明かした。

 さらにリーグワーストの78失策を記録した野手陣には「全体練習の中に守備の時間を1時間作るとか、そういうのをやって、個人ではやらせない。特守をメニューに入れる」と言い切り、守備練習に特化した構成も組み込む。

 また、ベテランを対象とした練習を一任する「S班」も撤廃予定。「自分のペースでやりたいんだったら二軍にいってくれと。その代わり二軍にいったら、二軍のオープン戦でも数字でも残さないと、一軍に戻さないからねっていうね。多少厳しいんだけれど、そうしないといけないのかなってあるんで」と述べ、ベテラン勢でも特別待遇はしないことを強調した。

 二軍監督時代には「軍曹」の異名を誇った阿部監督が予告した春季キャンプの展望。さながら長嶋監督(当時)が1979年の秋に行った「地獄の伊東キャンプ」のようなハードなキャンプとなりそうだが、選手の1人は「まだ詳細は分からないですが、このオフは今まで以上にしっかり準備をしないとキャンプではスタートから取り残されてしまうことは間違いない。覚悟を決めないとですね」と早くも戦々恐々な様子だ。

 それでも「優勝できなかった、阪神に勝てなかった…その原因は何かが足りなかったから。足りないなら去年の倍、練習するしかない」(前出選手)とも続け、来季の巻き返しに向けて闘志を燃やした。逆襲の2026年シーズンとするため、来春の宮崎、そして沖縄ではGナインの悲鳴が響き渡ることになる。