阪神が15日の「2025 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第1戦(甲子園)でDeNAを相手に2―0で先勝。アドバンテージを含め対戦成績を2勝0敗とし、日本シリーズ進出まであと2勝とした。
その中でも光ったのは近本光司外野手(30)の盗塁技術だ。勝負どころでの三盗が森下の決勝打を誘発し勝利を呼び込んだ。
両軍無得点で迎えた6回だった。この回、先頭の近本はカウント1-2からの4球目、相手先発・東のシュートを遊撃内野安打。続く中野の犠打で二塁に進むと、森下の初球で東のモーションを完全に盗み、三塁への盗塁を決めた。すると、ベイスターズ内野陣は前進守備で対応。その二遊間を森下の打球が鋭いゴロで破り、決勝適時打が生まれた。
試合後の近本は「(モーションを)盗んでたからセーフ。バッチリハマったくらいですかね。盗塁とか走塁は流れが変わるものなので、そういう走塁ができればいいなと思いながら。勝てたのでよかった。点につながったのでよかったです」としてやったりの表情。足のスペシャリストが流れを引き込むと二死後には小野寺の右前適時打も飛び出し、2点リードとなって試合を優位に進めた。
この三盗の場面で東が完全に無警戒だったはずはないだろう。それではなぜ、近本はあの場面で積極果敢に鮮やかな盗塁を決めることができたのだろうか。
筒井壮一塁コーチャーは「めちゃくちゃ言いにくい。作戦やから」と言葉を濁しながら、続けてプレーの〝肝(きも)〟について説明。「僕らの仕事というのは必死に研究して準備して、ここに備えてどういうパフォーマンスをするかというところ。近本がいいタイミングで行ったと思いますね」とシーズン中から勝負どころに備えて傾向と対策を積み重ね、クセを盗んでいた可能性をほのめかした。
満員の観衆で埋まった甲子園で会心のゲーム展開。藤川阪神がポストシーズン1戦目から、その本領を存分に発揮したゲーム内容だった。












