学生3大駅伝の開幕戦「第37回出雲全日本大学選抜駅伝」(13日、出雲大社前~出雲ドーム前=6区間45・1キロ)、早大が2時間9分50秒で2位。15年ぶりの優勝には届かなかったが、確かな成長を見せた。

 1区・吉倉直希(2年)が10位と出遅れたが、続く2区では主将の山口智規(4年)が怒とうの9人抜きで区間賞を獲得。見事にトップへ躍り出た。花田勝彦監督(45)は「優勝を目指すには、まず先頭を経験することが大事。その意味で今回は90点の内容。選手たちは本当に頑張ってくれた」と目を細めた。

 3区以降はルーキー3人が続いた。鈴木琉胤(1年)、佐々木哲(1年)、堀野正太(1年)の3人が初の大舞台で堂々の走りを披露。特に鈴木は後半、両脚がつるアクシデントに見舞われながらも懸命にたすきをつないだ。指揮官は「1年生に少し負担をかけた展開になったが、経験値は確実に上がった」とねぎらった。

 アンカーの工藤慎作(3年)はトップの国学院大に43秒差の3位でたすきを受け、序盤から猛追。アイビーリーグ選抜をかわして2位に浮上し、最後まで前を追ったが、あと一歩及ばなかった。それでも花田監督は「優勝を狙う位置で戦えたのは大きい。去年箱根で負けた駒大、青学に勝てたのは収穫」とチームの前進を実感した。

 工藤も「優勝が見えていただけに悔しい2番。でも、勝負の舞台に立てたことは大きい」と前を向く。山口主将も「キャプテンとしてチームを引っ張る意識で走った。9人抜きで少しは流れをつくれたと思う」と充実の表情を見せた。

 花田監督は「今回の8人は本当に良かった。あとは層を厚くして全日本、箱根に向かうだけ」と先を見据える。90点の準V。〝強いワセダ〟が復活する日が、確かに近づいている。