今年1月1日に発生したカリフォルニア州ロサンゼルスの山火事を起こしたとして放火の疑いで逮捕された男は、鎮火前の1月24日には犯人として特定されていたという。米紙ニューヨーク・ポストが先日、報じた。
〝パリセーズ火災〟と呼ばれた今回の山火事が完全鎮火したのは同月31日だった。12人も死亡したほか、約7000戸の住宅と事業所が破壊され、約1500億ドル(約22兆9100億円)もの甚大な損害が発生し、ロサンゼルス史上最悪の火災となったのは記憶に新しい。
カリフォルニア州中部地区の代理連邦検事ビル・エッサリ氏は今月8日、放火の疑いで、フロリダ州在住のウーバー運転手のジョナサン・リンダークネヒト容疑者(29)を逮捕・起訴したと発表した。
リンデークネヒト容疑者は、1月1日午前0時12分頃、州立公園の丘の中腹にある人気のハイキングコース付近で、ウーバーの乗客を降ろした直後に火をつけた疑いがある。
リンダールクネヒト容疑者は、火が燃える様子を約1分間見た後、ハイキングコースを逃げ去った。そして火災を報告するために911番に数回電話をかけようとする自分の様子を動画撮影したとみられる。
さらにリンダークネヒト容疑者はUターンして現場に戻り、駆けつけた消防車を追った。その後、消防隊員らが炎と闘う様子を動画で撮影したという。しかも、同容疑者は消火活動への協力を申し出たといい、起訴状で捜査官はこれを「極めて異例な行為」と指摘している。
捜査官は起訴状に「私の経験から言うと、放火犯は自分が起こした火災を報告するために911に通報することがある。また放火犯は消防士が自分の起こした火災に対応するのを見るのが好きなこともある」と記している。
エッサリ氏によると、捜査官らが1月24日にはすでにリンダークネヒト容疑者を犯人として特定していたという。
その日に捜査官が尋問を行った際、リンダークネヒト容疑者は火災が発生した場所を話していたが、その情報はまだ公表されていなかったからだ。
また、火が燃える様子を見た場所について「ハイキングコースの下にいた」と主張したが、911通報の位置情報データから、彼が火の真上に立っていたことも判明した。
他の証拠として、火災発生の数か月前、チャットGPTに燃える森と世界が燃えるのを眺める金持ちを描いた「ディストピア絵画」を生成するようにリクエスト。そしてチャットGPTに「持っていた聖書を文字通り燃やしました。すばらしい気分でした」と告白していた。
リンダークネヒト容疑者は放火による器物損壊の罪で起訴された。有罪判決を受けた場合、最低5年、最高20年の拘禁刑を科せられることになる。












