弁護士で日本保守党の北村晴男参院議員が25日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、政治団体「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志被告が元兵庫県議への名誉毀損罪で長期勾留されていることについて言及した。
立花被告は昨年11月に逮捕され、起訴後に2度にわたって保釈申請したものの棄却され、神戸拘置所での勾留期間は1年になろうとしている。初公判のメドが立っていない状況で、一部では「人質司法」との声が上がっている。
北村氏は「犯罪を認めない限り、保釈を認めない運用は問題」と人質司法の問題を指摘しつつも、立花被告が2023年3月にNHKへの威力業務妨害などで懲役2年6月、執行猶予4年の判決が出て、来年3月に執行猶予期間が満了する点に着目した。
「27年3月までに新しい罪で刑が確定しなければ、執行猶予期間満了で懲役2年6月は効力を失う。立花さんの弁護団はおそらく、(名誉毀損の裁判は)引き延ばして、執行猶予満了の後で判決を確定させた方が有利。事実として裁判は始まっていない。引き延ばしが成功している可能性がある」と指摘した。
一方で、裁判所側が保釈を認めない背景にある検察、司法当局の思惑を考察した。
「死後の名誉毀損は立証のハードルが非常に高い。ウソだと知りながら名誉毀損をしたと立証しないといけない。立花さんは『本当だと思って発信しました』と争う。カギになるのは情報提供者。捜査段階で検察に供述している内容は当然、検察側に有利な証拠。それが揺らいでしまったら無罪になる。検察側としては立花さんが自由の身になった瞬間にSNSで発信する。発信が巧みですから、情報提供者が揺さぶられて、供述が揺らぐのを恐れる。それが証拠隠滅に当たる」と指摘した。
またNHK党ではガーシー(東谷義和)元参院議員が逮捕状が出た後もUAEに滞在を続けた例を引き合いに出し、「同じN党の人がずっと海外逃亡していた。立花さんも執行猶予中に犯した事件でまた逮捕された。『実刑になるに違いない』と思っている。裁判所は逃亡するのではないかと考えている。個別の事情を十分に検討すれば、保釈してはいけない人がいる。今、立花さんに対し、裁判所はそう思っているのかな」と推察した。
最後に「実際に引き延ばしをしているかどうかは別として、なるべく確定を遅らせようとする戦法を採ること自体は被告の利益を考えれば間違っていない。でも裁判所から見れば、『保釈をしろ、裁判は始めない』とはどういうこっちゃねんと思っているのかもしれない」と弁護側と司法当局との間で暗闘が繰り広げられている可能性があるとの見方を示した。












