カーシェアリングサービス「タイムズカー」を運営するパーク24は23日、不正アクセスを受けて免許証などの画像情報が漏洩した会員に対して、3000円相当のお見舞金を支払うと発表した。

「タイムズカー」をめぐっては先月、外部からの不正アクセスを受け、会員の個人情報622万件余りが漏洩。その後の詳細調査の結果で、外部送信の痕跡が確認された本人確認書類画像データは約146万件だったと報告。また「当該画像データは暗号化した状態で保管していたため、外部への送信を示す痕跡が確認された場合であっても、直ちに画像内容が閲覧可能な状態となったことを意味するものではありません」と説明。一方で「将来的な復号の可能性を完全に否定できるものではない」とも述べた。お見舞金を含めた対応費用として会社は55億円の特別損失を計上。

 しかし、SNS上ではお見舞金3000円に「安い」といった不満の声が散見。被害会員に集団訴訟を呼びかけている牧野裕貴弁護士が取材に応じ、損害賠償を求めて提訴する意向を明らかにした。牧野氏は、お見舞金の3000円に「補償される点は評価できます。しかし、金額としては少なすぎる印象です。今後ずっと、なりすましのリスクがあるという不安。二次被害防止のために各々が取った費用、時間を考えると3000円で納得しなさいというのは難しい」と述べた。

 企業の情報漏洩が相次いでいるが「免許証は、なりすましに使われる可能性が高い重要な情報。他の漏洩とは違う事案かと思います」と重要度の違いを強調。お見舞金を受け取る際にも注意が必要だという。「気をつけないといけないのは受け取り方。どのように配るかは分からないが、例えば受け取ったら『今後、一切、請求しません』みたいな交換条件があれば、請求できなくなる。それがなければ裁判上の支障はありません。ただ請求額からは引かれる可能性はあります」。

 パーク24は現時点で会見を行っていない。牧野氏は「もうちょっと説明がほしいとか怒りを感じている方が多くいる。社長が出てきて説明するなど、会社として誠意を見せる必要はあるんじゃないかと思っています」。
 集団訴訟に向けた登録者数は9万人に上るという。