自民党の高市早苗総裁は8日、国会内で鈴木俊一幹事長ら新執行部を伴い、野党各党の幹部にあいさつ回りを行った。

 立憲民主党、日本維新の会とまわり、次に訪れた国民民主党の控室に入ると、出迎えた玉木雄一郎代表や榛葉賀津也幹事長らに「おじゃまいたします」と明るい表情であいさつし、ガッチリ握手を交わして席に着いた。

「この度、自民党総裁に就任しました高市早苗です。これからもよろしくお願いします」と笑顔の高市氏。玉木氏は党幹部らを紹介して、高市氏にガソリン税の暫定税率廃止やいわゆる〝年収の壁〟の引き上げなど、昨年に自公国幹事長による3党合意を守るよう強く求めた。

 高市氏は約10分滞在。面談はマスコミ非公開で行われた。関係者によると、高市氏から玉木氏に対し連立拡大に関する話は出なかったという。

 一方、国会内では立憲民主党の安住淳幹事長と国民民主党の榛葉賀津也幹事長の会談も行われた。臨時国会における首相指名選挙について安住氏は「わが党も野田代表にはこだわりません。玉木さんも、そういう点では皆さんがそれでまとまるのであれば、われわれとしても有力候補と考えます」と榛葉氏に提案した。

 会談終了後、榛葉氏は報道陣の取材に対し「異なった主張の政党(立憲)と打算で行動することは考えていない」と述べ、首相指名選挙で野党がまとまり候補統一を目指す協議に否定的な姿勢を示している。

 永田町関係者のあいだでは、首相指名選挙をめぐる与野党の混乱に「高市氏と玉木氏はライバル関係になる可能性が出てきています。しかし国民民主党は首班指名選挙で立憲議員たちに『玉木雄一郎』と書かれたらどうするつもりなのか。さすがにそんなことはないと思うが…」と先行き不透明声な情勢を不安視する声が上がっていた。