〝元環境少女〟でスウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥーンベリさん(22)がパレスチナ自治区ガザに向かう支援船団の一員として拘束された後、イスラエルの拘留施設に収監され、〝ひどい扱いを受けている〟と主張したとされる件について、イスラエル外務省は5日、Xで「厚かましいウソだ」と強く非難した。

 英紙ガーディアンが先日、確認したスウェーデン外務省のメールによると、グレタさんは担当官に対し「トコジラミのはびこるイスラエルの刑務所で、何時間も硬い床に座らされ、十分な食事や水も与えられなかった」と伝えていたという。

 また、別のメールでは、支援船団「グローバル・スムード船団」に参加中にイスラエル軍に拘束された後、「過酷で消耗させられるような扱いを受けた」と説明したと記されていた。

 イスラエル外務省の報道官は5日、Xで「グレタ・トゥーンベリと船団の他の拘留者に対する虐待の主張は、厚かましいウソだ。グレタはイスラエル当局に対し、このようなバカげた根拠のない訴えを一切していない。なぜなら、そんな事実は存在しないからだ」と声明を出した。拘留者には食事、水、弁護士、医療へのアクセスが保証されていたと強調した。

 10月5日に開かれたイスラエル人口・移民裁判所の審理資料でも、グレタさんがスウェーデンへの強制送還を求めたことは確認されたが、拘留中の虐待について正式な訴えは行っていないことが示されているという。

 グレタさんは10月1日にイスラエル海軍がグローバル・スムード船団のうち42隻を拿捕した際、十数か国から集まった約450人の活動家の一人として拘束された。船団は前日にトルコを出航し、イスラエルによるガザ封鎖を突破し、人道支援物資を届けようとしていた。