イスラエル海軍は1日夜、パレスチナ自治区ガザへの海上封鎖を破ろうとする大規模な船団を迎撃した。

 拿捕された船の一つには、〝元環境少女〟でスウェーデンの気候変動活動家グレタ・トゥンベリさん(22)が乗っていた。イスラエル外務省はXで兵士がグレタさんの所持品を返す映像を公開した。イスラエル紙タイムズ・オブ・イスラエルが1日、報じた。

「グローバル・スムード船団」に属する47隻のうち少なくとも6隻が拿捕され、活動家らは拘束された。

 外務省は「すでに複数の船が安全に阻止され、乗船者はイスラエルの港に移送中です。グレタと仲間たちは無事で健康です」と発表した。

 活動家らはイスラエルに移送後、国外退去処分となる予定だ。フランスの政治家マリー・メスモール氏や仏系パレスチナ人の欧州議員リマ・ハッサン氏の船も拿捕された。ライブ映像には、兵士の接舷後に活動家が携帯電話を海に投げ捨てる様子が映っていた。

 この船団は1か月前にスペインを出港。人道支援物資と約500人の乗船者を載せており、イスラエルは一部の関係者がイスラム組織ハマスと関係を持っていると非難している。

 外務省が公開した映像では、海軍士官が無線で「あなた方は封鎖区域に近づいている。ガザへの支援物資は既存のルートを通じて届けられる。アシュドッド港へ進路を変え、そこで検査を受けた後にガザへ送られる」と警告する声が記録されていた。

 主催者によると、船団の一部はガザから約70海里離れた地点で拿捕された。これはイスラエルが設定する150海里の排除区域内だった。

 船団にはネルソン・マンデラ氏の孫マンドラ・マンデラ氏、元バルセロナ市長アダ・コラウ氏、欧州議員らが参加しており、「封鎖を破り支援を届ける使命は揺るがない」と主張した。米国退役軍人のグレッグ・ストーカー氏は「十数隻の海軍艦艇が接近し、エンジンを切って指示を待つよう命じられている」と揺れる映像で報告。活動家らは放水を受けたとしつつ、負傷者は出ていないと語った。