ヤンキースの新人キャメロン・シュリトラー投手(24)は2日(日本時間3日)に本拠地ニューヨークでレッドソックスとのワイルドカードシリーズ第3戦で先発し、8回5安打無失点、12三振無四球のポストシーズン新人記録をマークした。

 ボストン近郊ウォルポール市で生まれ育ち、ボストンにあるノースイースタン大3年の22年、MLBドラフト7巡目(全体220位)でヤンキース入り、今季、傘下マイナー2Aで開幕を迎え、3Aを経て7月9日のマリナーズ戦で先発でメジャーデビュー。5回1/3を4安打3失点では勝利を挙げた。プロ入り後に「10マイル(約16・0キロ)アップ」させ、100マイル(約160・9キロ)超を出せるようになったストレートを武器に14試合に先発し4勝3敗、防御率2・96、73回で84個三振を奪い、bWAR2・0をマークした。

 9月14日(同15日)のレッドソックス戦前にフェンウェイ・パークで独占直撃した。一問一答は以下の通り。

 ――大学まで冬が長く厳しい地元でプレーした。プロ入りまでのプロセスをどう感じるか

「このエリアで野球を続けていくプロセスは、少し厳しいと思うんだ。南の方とか、一年中プレーできる環境だと、天気のことも気にしなくていいし、だから、個人的には本当に厳しいところだと思う」

 ――どんな努力を続けたのか

「とにかく、確実に努力を積み重ねないといけない。今の僕は、明らかに大学時代とは違う。高校時代とはもっと違う。選手として完全に別物だった。(小中の)クラブチームでも、毎年のトライアウトも含め、そのステップを踏める能力が求められる。他の(エリート)選手とは少し違う道を進んできたと思う」

 ――公立高校に進学した

「春はAAU(全米のクラブチームが加盟している非営利スポーツ組織)の試合には出ないで、地元の高校でプレーすることに専念した。でも、幸いなことに、それでも結果を残すことが出来て、野球で大学に進学し、自分が求めていたところにたどり着けた」

 ――フェンウェイ・パークには思い出があるのでは

「子供時代から大学時代まで、(ファンとして)たくさんの試合を見ながら育ってきた。だから今、こうして違う形でそれを体験できるのは間違いなく感慨深いこと。フィールドに立って、僕の成長過程を見てきた家族や友人、コーチたちの前でプレーするのは、ただただ素晴らしいことなんだ」

 ――同じボストン出身のベン・ライスもそうかもしれないが、今はヤンキースの一員としてフェンウェイ・パークで戦っている

「ヤンキースとは深いつながりを感じているんだ(大学時代、縁あってヤンキースから熱心にスカウトされた)。だから、ここに来ると、ただ試合に勝ちたいだけ。ここに来て、フィールドに足を踏み入れると、よし、こいつらをぶっ潰そうってなるんだ。もちろん、子供の頃はこのチームを応援するのが本当に楽しかった。だけど過去は過去。今は、最大のライバルの一つに過ぎない。勝つことが全てで、みんなでパスをつないで、確実に仕事をこなすんだ」