下克上は成し遂げられるのか。巨人は1日のレギュラーシーズン最終戦・中日戦(東京ドーム)を白星で飾り、70勝69敗4引き分けで全143試合を消化。貯金1のリーグ3位でペナントを終え、11日から同2位のDeNAを相手に敵地・横浜スタジアムでクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに臨む。

 原前監督時代に〝名参謀〟として幾度もCS、日本シリーズの短期決戦を経験してきたのが、橋上秀樹作戦戦略コーチ(59)だ。中9日となるポストシーズン(PS)開幕までの調整法に関し、こう打ち明けた。

「正直そんなに日数があるわけじゃないから、劇的に何か変わるっていうのは難しい。CSまでの期間でやることとしたら、できることの再確認とサインプレーなどの細かい部分での再確認というところでしょう」

 リーグ優勝を果たした昨年はCSファイナルステージ第1戦がPS初戦となり、公式戦最終戦から中13日も空いていた。今年は空白期間が少なく、実戦感覚をほぼ失わずにCSを戦えるという点はプラスだ。

 またCSは接戦となるケースも多く、主導権を握るには状況に応じて長打力や一発を狙う必要も生じてくる。同コーチは「打線でいうと強みは長打力。ただ他のチームも打線が活発ではあるので、そんな中で戦っていくとしたらバントも重要になるでしょう。失敗するか成功するかは分からないとしても『つなぐ意識』を強く持っていかにやれるかが勝負となる」と明かした。

 昨年はDeNAがリーグ3位から日本一の座に上り詰め「史上最大の下克上」を果たした。CSファーストステージで対戦する相手の日本一連覇を阻止し、代わって自分たちが頂点まで一気に駆け抜ける――。2012年以来、13年ぶりとなる日本シリーズVの逆転シナリオを阿部巨人の面々は着々と描いている。