米アラスカ州のカトマイ国立公園で一番太ったクマを選ぶ毎年恒例のイベント「ファット・ベア・ウィーク2025」はオスのチャンクが初優勝した。米メディア「アラスカズ・ニュース・ソース」が1日、報じた。
このコンテストは今年で11年目。カトマイ国立公園の野生のクマは秋になるとブルックス川に集まってサケを捕る。その様子はライブカメラで中継される。国立公園局と中継を担当するエクスプロアー・ドット・オーグが主催し、9月23日から同30日にかけて、決勝進出の8頭がシングルエリミネーション方式で対戦する。対戦というのは、世界中の観客が冬眠に備えて最も脂肪を蓄えたクマにオンライン投票し、勝者を決定するというものだ。
チャンクは準決勝でディフェンディングチャンピオンのメスのグレイザー(2023年と2024年を連覇)を破った。この2頭には因縁があった。昨年、グレイザーが2頭の子熊に魚捕りを教えていたところ、子熊たちが流れの速い川に落ち、チャンクの縄張りに流されてしまい、そのうちの1頭がチャンクに襲われて死亡したのだ。
そして、決勝で856番(まだ愛称の付いていないクマ)を破った。
チャンクは体重が約1200ポンド(約544キログラム)と推定される。
カトマイ国立公園のビジュアル情報スペシャリスト、サラ・ブルースさんは「彼らは、私たちが『ファット・ベア・ウィーク』と呼んでいるこのバーチャルイベントで、今まさに自分たちが対決していることに気づいていません。しかし、2頭とも非常に成功し、高度なスキルを持つクマなのです。彼らは冬を乗り切るのにとても順調に準備が整っているように見えます」と語る。
公園当局者によると、チャンクは今夏、別のクマとのケンカでアゴを骨折した可能性があるという。その後、チャンクは以前までのサケの捕まえ方を改め、釣りの戦略を変えて、ぐんぐんと太ったという。映像を見ると、鼻に大きな傷があり、口はきちんと閉まらず、下アゴがずれて垂れ下がっている。
ファット・ベア・ウィークの人気の高まりにより、米国の国立公園の重要性にも注目が集まっている。
ブルースさんは「私たちが太ったクマを称賛するのは、健全な生態系の指標だからです。健全な生態系は損なわれていないのです。ファット・ベア・ウィークを利用して、自然保護のメッセージを広め、土地を公共の場として人々のために維持できることは本当にすばらしいことです」と話している。










