J1福岡が16日、福岡市の雁の巣球技場で公開練習を行い、20日の横浜M戦(日産ス)、23日のFC東京戦(味スタ)に向けて調整した。金明輝監督(44)は「まずは自分たちが再度、勢いよく入れるための準備をこの1週間でしたい」と語り、浮上のきっかけとする2連戦に照準を合わせた。

 前節C大阪戦は4失点で敗れ、前々節柏戦でも2失点。ここ数試合は「先制しながら失点を重ねる」展開が続いており、指揮官は「総じて相手のストロングを安易に出させすぎた」と分析。攻撃が中途半端に終わってカウンターを許した場面も散見されたといい、「押し込まれて崩されたわけではない。トランジションのスピードや予測を上げていかないといけない」と守備再建を誓った。

 次に対戦する横浜Mは17位、続くFC東京も14位と低迷しているが、指揮官は「どちらも個人の能力は高く、本来この順位にいるチームではない。何かをきっかけに浮上してくる力がある」と警戒心を緩めない。今季はシーズンダブル(同一カード2連勝)を回避する試合が続いたが、「逆に今度はダブルを狙える相手。ただ、夏の補強で選手も替わっているし、まずは自分たちにベクトルを向けて戦える準備をしたい」と気を引き締めた。

 守備陣では、8月末の柏戦で負傷して日本代表の米国遠征を辞退していたDF安藤智哉が、この日から全体練習に部分合流。離脱が続いていた中で、復帰に向けて一歩前進した。

 一方でDF上島拓巳が離脱中と最終ラインの固定が難しい状況だが、金監督は「ケガ人はシーズンを通してつきもの。誰かがいなくなったからできないではチームとして終わっている」ときっぱり。「今いる選手がベスト。相手に対していい準備をしたい」と前を向いた。

 また、C大阪戦で久々に先発したFWシャハブ・ザヘディについては「守備では上出来だった」と評価する一方、「周りを見て動けない、使えない。点を取れない理由がある」と厳しさも口にした。「全部が全部いいわけではないが、彼とともに成長していけたら」と今後に期待を込めた。

 金監督は「勝てていないのは何かが足りないから。見ているだけではなく、選手と一緒に足りない部分を埋めていく」と力説。巻き返しへ、チームの再浮上に向けて再びギアを上げる構えだ。