ロシアの女性パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー5人に対し、モスクワ・バスマンヌイ地区裁判所は、軍事偽情報拡散の罪で、欠席裁判で8年から13年の刑を言い渡した。ロシアメディア「メディアゾナ」が15日、報じた。
プッシー・ライオットは、海外を拠点に反プーチン活動を行っているため、ロシアの裁判所ではメンバー不在の欠席裁判が行われていた。メンバーは2件の罪に問われていた。
1件目は、2022年に制作された「ママ、ニ・スマトリェーチ・チリヴィーザル(ママ、テレビを見ないで)」という反戦曲のMVで、ロシア軍がウクライナの民間人を殺害したという〝虚偽の情報〟を伝えたというもの。検察によると、マリア・アリョーヒナはビデオの企画者として撮影に参加し、オルガ・ボリソワは作詞、ダイアナ・ブルコットは作曲、アナスタシア・〝タソ〟・プレトネルは演奏を担当した。
2件目は、2024年にドイツのミュンヘンで、アリョーヒナ、プレトナー、アリーナ・ペトロワが公演を行い、舞台上でプレトネルがプーチン大統領の肖像画に放尿したというものだ。
裁判所は、アリョーヒナに禁錮13年、プレトネルに禁錮11年、ボリソワ、ブルコット、ペトロワに禁錮8年の判決を下した。
欠席裁判で検察官は、アリョーヒナが「左翼的な政治的見解を持っている」こと、そしてプッシー・ライオットのメンバー全体が「現政権に反対している」ことを指摘した。
プレトネルは弁護人を通じて書面で「アンドレイ・シニャフスキーはエッセー『犯罪としての文学』でこう書いています。『作家が犯罪者と宣告されるまでは、彼は自分を本当に成立した存在とは思えない。境界を踏み越えない文学は、割り当てられた囲いの中をうろついているにすぎない――まるで子供が子供用プールでばしゃばしゃしているように。私はこれまで自分を無罪だと思ってきた。つまり未完成の芸術家だと。だがもし裁判所がそうは考えないというのなら、候補者が授与を妨げることなどできるだろうか?ましてや、その賞を授けるのがロシアの裁判所そのものであるのなら』。私は自分の罪を認めませんし、告発内容に同意しません」と述べた。
被告側の弁護士は「創造の自由」について語り、無罪を求めていた。
欠席裁判で言い渡された刑は通常、被告人がロシアに引き渡された時点で効力を発揮する。












