汚名返上なるか。大相撲秋場所2日目(15日、東京・両国国技館)、横綱豊昇龍(26=立浪)が大関経験者の小結高安(35=田子ノ浦)を力強く寄り切って初日から2連勝。横綱初優勝へ向けて好スタートを切った。取組後の支度部屋では「良かったと思う。状態? 普通です。一日一番、しっかり集中して全力を出していきたい」と気持ちを引き締めた。

 7月の名古屋場所は左足親指のケガで途中休場した。新横綱からの3場所で合計8個の金星を配給し、15日間を皆勤できた場所は1度だけ。横綱の責任を十分には果たせていない。8月の夏巡業では左肩を負傷し、相撲を取る稽古ができない時期もあった。師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、今場所の直前にもアクシデントに見舞われていたという。

 師匠は「場所前に時津風一門の連合稽古(8日)に行って、ぎっくり腰をやって稽古を1日休んだりしていた。『もう、今場所は休めないよ』という話をして『どうするんだ?』と聞いたら(豊昇龍は)『大丈夫です』と…。本人も、今場所はそれなりの成績を残さないといけないと思っている。(横綱としての)責任があるから」と弟子の覚悟を明かした。

 この日の豊昇龍の相撲内容について、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「強引な投げにはいかず、力強い攻めだった」と高く評価。立浪親方は「前に出ているし、大丈夫だと思う。白星を続けてほしいですね」と名誉挽回に期待した。横綱2場所目で東正位の大の里(25=二所ノ関)も連勝発進。豊昇龍は先輩横綱としての意地を見せることができるか。