八百長疑惑に対して〝浪速乃闘拳〟がひさびさに吠えた! ボクシング興行「SAIKOU×LUSH」と契約する元世界3階級制覇王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン=36)の八百長疑惑が同国で報じられたことについて、同興行のファウンダーを務める元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(38)が取材に応じて反論。疑惑を「事実無根」と完全否定するとともに、自身も現役時代に八百長疑惑を投げかけられた経験を持ち出し、一笑に付した。

 カシメロは10月25日の同興行キルギス大会で、興毅氏のいとこの京之介(MR)と対戦して判定負けを喫した。

 すると1日に母国のフィリピンメディア「デーリー・トリビューン」が、今回の一戦について同国のコミッションGABが試合操作があったかどうかを調査すると報道。「GABが調査をすると決めたのは、カシメロの兄でヘッドトレーナーを務めるジェイソン氏が、SNSに投稿した内容が発端となった。GAB委員長は、現在は削除された動画を確認した。そこでは(普段は同国セブ島周辺で使われるセブアノ語を話す)ジェイソン氏がタガログ語で(意図的な)敗北は絶大な人気を誇る、フィリピン人ボクサーのリングでの復活に向けた大計画の一環だと語っていた」と詳細を説明している。

 この重大疑惑について、興毅氏を直撃。すると「事実無根」と断言した。さらに今回の報道は、タガログ語の誤解が原因として「カシメロたちの話す言葉は、方言がきついのだと思う。日本語でも、標準語と関西弁やと全然違うでしょ。なまりのきつい方言とかだと、何言ってるか分からんこともある。それと同じですよ」と力説した。

 同メディアは「委員長はカシメロが試合を投げているようには見えなかったと認めている」とも伝えている。また、英メディア「ワールドボクシングニュース」は6日、GABがカシメロ兄弟に5日以内に聴聞会へ出席するよう命じたと報道。しかし、興毅氏は「事実無根やから、何かを聞かれても最終的には何もなしで終わる話」と処分はないとの見方を示した。

 さらには「俺も現役の時に言われたわ」と自身も過去に〝疑惑〟をかけられたことに言及。2006年8月のWBA世界ライトフライ級王座決定戦でファン・ランダエタ(ベネズエラ)にダウンを喫しながらも、判定勝ちしたことで猛烈な批判を浴びた。「あの時は八百長とか、めちゃめちゃ言われた。でも、再戦で完勝してるでしょ」と振り返った。

 また、09年11月にWBC世界フライ級王者の内藤大助から王座を奪取した一戦では、自身のバンテージが厚く、内藤の顔面が大きく腫れあがったことなどから、バンテージの不正を疑う声もあった。「あの時もメリケンサックを入れとるとか言われた。後でバンテージをチェックされるんやから、そんなんできるわけがない」と回想。「ボクシングはプロモーターがレフェリー、ジャッジを用意するんやなくて、統括団体が用意すんねん。プロ格闘技の中で一番スポーツとして認められてる。どうやって八百長なんかできんの?」と強調した。

 自身の手がける興行で突如降りかかった八百長疑惑を〝興毅節〟で一蹴。最後は「まあ、そういうこともあった方が、いろいろ盛り上がるでしょ」と敏腕プロモーターとしての〝貫禄〟も見せた。疑惑もエネルギーに変えるのが亀田流ということか。