ボクシングイベント「SAIKOU×LUSH」が25日に開催したキルギス大会で、元3階級制覇王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)が亀田京之介(MR)に0―3の判定負けを喫した。

 フィリピン紙「Manila Standard」(電子版)は「カシメロの井上幻想は終わりを告げた」と題する記事を掲載。「カシメロが井上尚弥(世界スーパーバンタム級4団体統一王者)とリングで戦う夢は、もはや死んだも同然だ。彼の心の中に、あるいは最も忠実なファンたちの間に、まだかすかな希望が残っているなら、今こそそれを消し去る時だ」と断じた。

 同記事では「彼のキャリアの衰退は(試合が行われた)ビシュケクで始まったわけではない。体重超過、試合中止、論争など、ボクシングのエリート層における地位を失うに至った、長く混沌とした崩壊の過程だ。今や彼はどの階級でもランキング外だ。井上尚弥が君臨するスーパーバンタム級すら維持できない」と母国の〝元スター〟をバッサリ。

 さらに「それでもカシメロは、まるで逃した元恋人のように、その実現困難な一戦(井上戦)を切望し続けている。インタビューで語り、ファンはSNSで試合実現を要求するが、ボクシング界はとっくに次の時代へ移っている。率直に言おう。パンデミック(コロナ禍)さえなければ、その試合は2020年に実現していたはずだ。だが時代は変わった。井上は新たな階級を制し、世界タイトルを統一し、この時代の偉大なファイターの一人としての地位を確固たるものにした。一方のカシメロは、もはや過去の存在となったのだ」と酷評した。

 その上で「『井上がカシメロから逃げている』などと言うのは荒唐無稽だ。〝ザ・モンスター〟はこれまで、目の前に現れたあらゆる脅威と戦い、粉砕してきた。対照的にカシメロは、自身のキャリアさえまともに維持できていない」「カシメロは幻影を追うのをやめるべき時だ。井上との章は閉じた」とと斬り捨てた。