陸上の世界選手権男子マラソン代表・吉田祐也(GMOインターネットグループ)は、自身の走りに悔しさをにじませた。

 15日に東京・国立競技場発着で行われたレースでは、25キロ手前から遅れをとると、その後はペースを取り戻すことができずに、2時間16分58秒で34位。大会を放映するTBS系列で解説を務めた原晋監督は、教え子に対し「彼を責めるんではなく、全てはチームの責任者である私に責任がある」とコメントした。

 その吉田はレース後の取材で「自信を持ってスタートラインに立っていたけど、もう言い訳がない。本当に実力不足の一言に尽きる」。アフリカ勢の微妙なペースの上げ下げに対応できず「本来だったら(アフリカ勢に)つけるところが、余裕がない状態でついたり離れたりしているような状態だった。雰囲気に飲まれているつもりはなかったけど、どこか心の中で自信のないような走り方をしてしまった」と唇をかんだ。

 スタート時の気温は26度で、湿度は68%。不安視された暑さについては「全く問題なかった」と振り返った一方で「脚を使っているような感じだった。自分自身は無駄に(ペースの上げ下げに)対応しないように意識はしていたけど、少しずつ少しずつダメージが残っているような感じのレースだった」と顔をしかめた。

 金メダルのアルフォンスフェリクス・シンブ(タンザニア)、銀メダルのアマナル・ペトロス(ドイツ)はともに2時間9分48秒でフィニッシュした。世界のレベルを肌で実感した吉田は「ネガティブの方がちょっと強い。練習を積んできた中であれだけの差がついてしまうと、どこを課題として埋めていけばいいのかがちょっとわからなくなってしまう」と戸惑いの表情。それでも「やっぱり今は高ぶってる状態なので、あんまり考えずに、冷静に振り返って、どうすればいいのかというのを考えられたら」と必死に前を向いた。