大阪地検特捜部は4日、官製談合防止法違反と公競売入札妨害の疑いで大阪・岸和田市の前市長を務めた永野耕平容疑者を逮捕した。永野容疑者といえば2度の不信任決議を受けて4月に行われた出直し市長選で落選していた人物だ。
逮捕容疑は、市発注工事の競争入札で21年5月の入札前に、業者の代表取締役に最低制限価格を漏らし、落札させた疑い。永野容疑者が市長時代のことで、認否は明らかになっていない。
永野容疑者が全国的に有名になったのは、知人の女性から「性的関係を強要された」と訴訟を起こされた件が話題となったからだった。和解となったが市民や市議会の不信はぬぐえず、昨年12月に不信任決議が市議会で可決していた。
永野容疑者は自身のスキャンダルが原因にもかかわらず市議会を解散。自分の妻を市議選に候補者として送り込んで当選させるも、結局は2度目の不信任決議が可決し、出直し選挙へ。「僕を落選させたい闇の勢力には負けません!」と訴えたが、大差で敗北した。
その後はユーチューバー活動をしており、8月にはかつて所属していた大阪維新の会の府議会議員に会ったというエピソードを披露していた。「維新のメンバーが僕のことをどう思っているか聞いたんですけど結構あったかく思ってくださっているらしくて感謝したいです」と話し、「仲間はいつまでたっても仲間やなあと思ってうれしかったです」と笑顔を見せていた。
もっとも毎日新聞によると、大阪維新は逮捕を受けて永野容疑者を除名処分する方針。過去のスキャンダルでは離党勧告処分だったが、改めて処分するという。
逮捕されるとは思っていなかったのか。永田町関係者は「一般論ですが現役の首長には捜査はしにくい。落選して〝ただの人〟になったのは大きかったのでしょう」と指摘。久しぶりに名前を聞いたと思ったら逮捕のニュースとは驚きだ。












