パ2位の日本ハムは3日のロッテ戦(ZOZOマリン)で1―2と接戦を落とし、手痛い敗戦。首位ソフトバンクとの差は2ゲームに広がった。打線が相手先発・種市を最後まで攻略できず、1点を返すのが精いっぱいで完投を許した。試合後の新庄監督も渋い表情で「この風の(中での)種市君はなかなか(攻略が)難しいですね」。一方、舞台裏でチームは悲願の逆転リーグ優勝に向け「総力戦」の動きを加速させているという。その真意とは――。
チームは首位ソフトバンクを追走も、その差がなかなか埋まらない。特に、ここ数試合は相手が勝てば自軍も勝利。逆に敗戦すれば、自軍も負けるという苦しい展開を強いられただけに悔しさは募るばかりだろう。そこで新庄監督は、その悪い流れを断ち切るべく画策を試みようとしている。シーズン最終盤での「選手シャッフル」だ。
指揮官はシーズン終盤に差し掛かった8月下旬から「ベストメンバーで戦った方がいい。それが強いチームなので」と選手固定を明言。シーズン序盤のような日替わりオーダーを止め、連日同じ選手を起用していく方針を示していた。
だが、シーズン残り30試合を切った辺りから徐々に清宮幸、万波、野村ら主力レギュラー陣がそろって低迷。2日のロッテ戦後も試合に勝利しながら「水野君、今あまり調子がよくないですね」と自ら切り出し「守備ではいいプレーをしていますけど。ちょっともう一回、考えます」と正遊撃手の起用法変更を示唆したほどだった。そんなチーム状況もあり、これまでの方針を変更。総力戦を想定しながら一、二軍選手のシャッフルに乗り出す気配をのぞかせる。
3日はドラ1二刀流ルーキー・柴田を筆頭に助っ人・マルティネス、守護神・柳川を二軍から一軍へ登録。一方で山本拓と有薗を抹消する5人の入れ替えを敢行した。今後もこの流れは続きそうな気配で球団関係者の1人も「まだまだ二軍には生きのいい選手がいますから」と指摘。その上で「5月中旬以降、一軍でのプレーがない今川は現在二軍で4割を超える打率を維持しながら声がかかるのを待っている。ベテランの浅間や昨オフにソフトバンクから移籍加入した吉田も打率3割超えで一軍昇格を虎視眈々と狙っていますよ」とファームで手ぐすね引く選手たちの名を挙げた。
そして同関係者は「レギュラーを固定せず今後総力戦でリーグ優勝を狙うというのであれば、現在二軍にいる選手はさらに一軍昇格に向けて奮起するはず。もっとも新庄監督は、それが狙いでここにきて積極的に選手を入れ替える方針転換を図ったのかもしれない」とも推察している。
この日も早速、一軍昇格させた柴田、マルティネスを先発起用。試合は惜敗を余儀なくされたが、し烈な戦いは佳境を迎えているだけに一喜一憂している猶予はない。残りはわずか22試合。チーム最後の反攻に向け、日本ハムと指揮官の死力を尽くす戦いは続く。












