日本ハムが9年ぶりのリーグ優勝に向け、ひそかに最下位ロッテの動向を注視している。2日のロッテ戦(ZOZOマリン)で8―6と逃げ切り、連敗を2でストップ。バトンを託したブルペン陣が軒並み崩れてヒヤヒヤになりながらも、先発マウンドに立ったエースの伊藤大海投手(28)は7回2失点の力投で両リーグ単独トップの13勝目(6敗)をマークした。
試合後の新庄剛志監督(53)も終盤で救援陣が4失点したことで、苦笑いしながら「2対0でいいゲームでしたね、って思えば楽ですよね」。
チームは現在、首位ソフトバンクと1ゲーム差。残り23試合で首位を奪還したい構えだが、逃げる鷹も簡単には失速しないはず。そこで日本ハムとしては今後「下位チーム」との取りこぼしを極力減らすことが優勝のカギとなる。その上で重要な戦いになるのが、残り8試合のロッテ戦だ。
ロッテはすでにリーグ優勝の可能性が完全消滅。CS進出も3位・オリックスと15・5ゲーム差となっているため非現実的だ。となれば、今後は勝負を度外視した若手選手の積極起用など将来をにらむ采配も考えられるが、今のところその気配は感じられない。そのため日本ハム周辺では「今後どんなメンバーで臨んでくるのか」と警戒感を強めているのだ。
球団関係者の1人は「少しでもCS進出の可能性が残っていれば、相手もフルメンバーで臨んでくる。逆に絶望的なら、若手主体のチーム構成となるだろう。そうなれば必然的に戦力が低下し、我々としては戦いやすくなる。ただその場合でも、まれに新人や控え選手などが来季に向けたアピールのため奮起するケースもある。どちらがいいかは今のところ判断できない」と打ち明ける。
そして「どんなチーム構成でも取りこぼしはできない。他チームに比べて残り試合数が多い分、早めにロッテさんには投手、野手を含めどんな選手を起用してくるのか明かしてもらいたいですね」とも続けた。
ロッテ・吉井監督は先月29日の本拠地ソフトバンク戦に敗れた後「1位、2位(ソフトバンクと日本ハム)はかなりし烈な争いをしている。無責任な試合をしているとパ・リーグの火が消えちゃうので。この後もしっかり勝つつもりで、全部勝つつもりでやっていきます」と宣言。この言葉通りなら油断はできない。
リーグ優勝の行方を左右しかねないロッテの戦いぶり。日本ハムは手綱を締めながら、着実に勝ち星を拾い続けていきたい。












