ボクシングWBA&WBC世界バンタム級1位・那須川天心(帝拳)の次戦に注目が集まるなか、元世界王者が〝注目対決〟の行方を占った。

 WBC&IBF同級統一王者・中谷潤人(M・T)が王座を返上する意向を表明したことで、バンタム級戦線は再び戦国時代に突入。ファンの間ではWBC1位の那須川とWBC2位に浮上した井上拓真(大橋)による王座決定戦の期待も高まっている。

 そうした中、元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(ワタナベ)は自身のYouTubeチャンネルで「決まってないんですけど〝妄想〟ということで聞いていただけたら」と前置きした上で、那須川VS拓真の行方を展望。「これは、めちゃくちゃ面白い。めっちゃすごいハイレベルでハイスピードな試合になる。ペースの奪い合いになるかな」と期待に胸を膨らませた。

 谷口は「1回だけ、6年ぐらい前に井上拓真選手とスパーリングさせてもらったことがある。(拓真の)ウバーリ戦前に大橋ジムで。もうスカボコにされましたよ。4ラウンド(R)か5Rやって。1R目に一発だけ左ストレートが当てられたかなぐらいの感覚しかなかった。あとは全部、読まれて。僕が出るところ、出るところに右を合わされたり。ジャブでも遊ばれたりで。何もできなかったですね。テクニックで完璧に上回られた」と自身の経験を振り返る。

 その上で「もし拓真選手と天心選手が戦うと、僕は小差判定で拓真選手かなと思います。井上兄弟って、修正能力がすごい。さっきまで当たっていたパンチが、もう当たらなくなる。適応能力が本当にすごくて。拓真選手もそう。通用しなくなってくるんですね。だんだん自分の選択肢が狭まって八方ふさがりになる。ガムシャラに出るしかなくなって、カウンターをもらう形になる」と指摘した。

 さらに「天心選手も格闘技の引き出しはめっちゃ多いと思うけど、ボクシングの引き出しだけで見たら、拓真選手の方が数はあると思う。拓真選手が小差で勝ち切りそうな気はしますね」と予測した。次戦で王座決定戦が実現するかどうかは別にして、両者が激突すれば見どころは十分の対決となりそうだ。