松戸から世界へスケールアップする!? ボクシングWBA・WBC世界バンタム級1位の那須川天心(27=帝拳)が企画、運営する2日間の祭り「天心祭」が23日、千葉・松戸市の松戸中央公園で始まった。開催費用は「1試合(のファイトマネーの)半分ぐらい。何千万円」といい、今後はファイトマネーが増えるとともに祭りの規模も拡大させ、東京、ニューヨークなどの大都市へ進出することをぶち上げた。

 会場は中央に盆踊りのやぐらが組まれ、多くの出店が並び、開始前から約600人が列を作るなど大盛況。那須川は開催の理由を「人間みんな仲良くしていこうよっていうのがテーマ。負のニュースが結構多いので、外に出て体を動かすのが大事だと思いますし、そういうきっかけを与えられればいいなと。動かせば考えていることも忘れるし、負のオーラをなくしていきたい」と説明した。

 数千万円という費用は「100%赤字。本当にみんなで楽しんでもらいたいだけでやっている」と採算度外視。「お金を取ってというより、『関係ないっしょ。気持ちっしょ』でやらせてもらっています。その代わり応援してください。そういうことです。試合に来てください」と呼びかけた。

 費用が1試合のファイトマネーの半分ならば、今後も開催するとなれば、試合の規模が大きくなるとともに祭りの費用も増えるのだろうか。那須川は「そうですね」と話し、「最初は地元を盛り上げたいと思ったので。毎年できるかわかりませんが、次は千葉県でやったり、東京でやったり。世界で、ニューヨークとか」と構想を膨らませた。

 また、先日には同階級のWBC・IBF統一王者の中谷潤人(M・T)が王座を返上する意向を表明。WBC1位にランクされる那須川は「返上されるので、しっかり取りに行くのは必然的なこと」と、空位となる王座奪取へ意欲を示した。そして、WBC2位に浮上した井上拓真(大橋)との王座決定戦が考えられることには、「僕はいつでもやる準備はできていますね」と前向きな姿勢を示した。

 さらには、「ベルトを取ったからと言って、みんなに言っておきたいんですけど、ずっと同じ階級にいるとは考えていない」と世界奪取後の転級も示唆。「いきなりヘビー級かもしれない。カネロ(スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス=メキシコ)、(WBAスーパーウエルター級王者テレンス)クロフォード(米国)を狙うかも」と笑いを誘った。

 仮に、世界最高クラスのスターであるカネロ、クロフォードまでたどり着いた場合はファイトマネーも跳ね上がり、天心祭のニューヨーク開催も夢ではなくなると思われる。だが、それを問うと、「やれそうですね。でも、ニューヨークは物価が高いから」と若干トーンダウンしていた。