ボクシングのWBAで新たな騒動が勃発した。同団体では世界バンタム級の休養王者だった堤聖也(角海老宝石)が最新のランキングで同級1位へ降格。事実上の王座はく奪となり物議を醸している。

 そうしたなか、米専門メディア「ボクシング・シーン」は「王者レネ・サンティアゴは負傷を理由にWBAがタイトルをはく奪した決定を不服として法的闘争を開始」と題する記事を掲載。WBA世界ライトフライ級の休養王者レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)の動きを報じた。

 昨年3月にWBOライトフライ級王者となったサンティアゴは同年12月、WBA同級王者だった高見亨介(帝拳)との統一戦に勝利し、2団体のベルトを統一。今年4月には挑戦者・谷口将隆(ワタナベ)を下し、2団体防衛に成功した。次戦はWBA同級1位・吉良大弥(志成)との防衛戦が計画されていたが、練習中にヒジを負傷。WBAはサンティアゴを休養王者とし、9月2日に吉良と同級2位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)による新たな王座決定戦が行われることになった。

 同記事では「ライトフライ級統一王者のレネ・サンティアゴは、自身のヒジの負傷報告を受けてWBAが現在空位となった(正規)王座の決定戦を組んだことに対し、正式に異議を申し立てた」と報道。サンティアゴの代理人弁護士がWBAに書簡を送ったことを伝えた。

 書簡では「サンティアゴは王座を返上したわけでも、指名防衛戦を拒否したわけでも、WBAへの協力を怠ったわけでもない。彼が一時的に試合に出場できなくなったのは、世界王者としての義務を果たすための準備中に負った、明白な負傷が唯一の原因である」などと主張。今年後半には試合可能とWBAに伝えていたにもかかわらず休養王者に〝降格〟させられた上に、暫定王座ではなく正規王座の決定戦が組まれたことへの説明を求めているという。

 WBAは王座の乱立や王者の扱いを巡る対応などを巡ってトラブル続き。またしても波紋を広げる格好となった。