女子プロレス「スターダム」の〝絶対不屈彼女〟安納サオリ(34)が、真夏の祭典「5★STAR GP」初制覇へまっしぐらだ。勝ち点11でブルースターズAブロックを1位で突破。20日に東京・後楽園ホールで行われる決勝トーナメント(T)のシード権を得た安納は、準々決勝で鈴季すず vs ボジラの勝者と対戦する。悲願の頂点へ突き進む絶対不屈彼女が、真骨頂を見せる。

 今年で3度目の出場となった安納は初めて決勝T進出を決めたが、リーグ戦中には他団体にも参戦。多忙な日々を過ごしてきた。「今年リーグ戦に出ながら他団体での試合が6試合あったんですけど、うれしさ、悔しさ、ムカつきとかが全部エネルギーになって、むしろ絶好調だった。会見で『自分のために戦う』って言った結果、本来の安納サオリを取り戻しつつあるなと思ってます。このまま戦い抜いて、優勝という見たことない景色を見たい」と熱弁する。

 準々決勝では鈴季とボジラの勝者と対戦する。ボジラとは公式戦の初対戦で15分時間切れドロー。決着がつかず悔しい思いをした。「倒さなくちゃいけない相手だった。でも、あれからボジラはいろんな選手と戦って、もう私のことを忘れてると思う。だから、もしボジラが立ち上がってきたら、今度こそイヤってほど安納サオリを刻んでやりたい」と宣戦布告だ。

 そして一方の鈴季も、安納にとって思い入れのある選手。鈴季とはかつてタッグを組んでアイスリボンを席巻しただけでなく、2020年12月には、当時アイスリボンのICE×∞王者だった鈴季に挑戦し、敗れた過去がある。「あの時、フリーになって1年目。コロナ禍に入って、プロレスが楽しくない、イヤや、辞めたいって思った時だった。すずと戦ってもちろん負けて悔しかったんですけど、まだ頑張ろうっていう気持ちにしてくれた。あの時すずと戦ってなかったら、辞めてたかもしれないんです。その後も節目、節目で私の前に立ちはだかる存在」と明かす。そして「ボジラとすずのどちらが上がってきても、私には思い入れのある2人。どっちでも倒して準決勝に進む」と語った。

 そして優勝決定戦(23日、大田区総合体育館)では、相棒のなつぽいから対戦したい相手に指名された。安納は「5月31日の10周年大会で5分間だけ試合して、やっぱり大切な相方やし、仲間やし、ライバルやなって思った。なつみ(なつぽい)と決勝戦で当たるのは、私たちがデビューしたての頃にセコンドで見てた景色でもあるので。その場に私たちが行くことも、うちらの目指すべき場所への一歩なのかなって。もちろんそうなったら負けないですけどね」と不敵な笑みを見せる。

 最後に、前回の取材後にポールにぶつかりへこませた車の修理について問われた安納は「9月に修理の予約をしたので、優勝して、今度こそマントと王冠かぶった状態で車とともに写真撮ります!」と力強く語った。